●○脳内days○●
恋とか とか
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2000/04/17(月) G
バンッと乱暴にドアを開けると反動で勢いよく返ってきたそれが思い切り額にぶつかった。

「ッてぇ〜…!!くそっ!!」

苛々する。
だけど妙に悲しくて切なくて、どうしようもない感情がぐるぐると俺の脳と心臓を行き来する。

「……んだよ…ッ」


溢れてきた涙はさっき打った額のせいか、苦しくてたまらない胸のせいか。



こんな感情、知らない。


欲しいものには何のためらいもなく手を伸ばしてきたはずの僕は

君の前では酷く臆病になってしまって

本当の気持ちをさらけ出す勇気もなくて。



予測不可能なこの恋を僕はクリアできるのかな。

2000/04/16(日) F
「あっちゃんうざいー」
「あれ、居たんすか槙先輩」

(ムカ)

「なんか腹くだしたっぽいってさ」
「ふーん?先輩、大丈夫っすかー?」
「よゆー」
「…だってさ。行こーよ駿ちゃん」

(ムカムカムカ)

「え…でも…、」
「早くしないと順番回ってくるよ」
「んー…」
「次入れてる曲、駿ちゃんの十八番っつってたじゃん」
「げっまじ?!行く!!」

(ムカムカムカムカムカムカ)

「じゃあ先戻ってるね、槙さん!!」
「薬いる時は言って下さいね、俺持ってますから」

パタン、
ドアが閉まって二人の足音が遠ざかってゆくのを確認した後やっと重たい腰を上げて個室の鍵に手をかけた。

2000/04/15(土) E
だけど今
君を笑わせているのは誰の力?


「槙さんのおかげだよ」
「へっ?」
「あの時槙さんが背中押してくれなかったらきっと…厚志と仲直り出来きなかったと思う」
「…そっかな」
「そーだよ。そしたら入部だってしてないだろーし」
「ヤダなそれ。さみしー」
「俺だってヤダ。だから…まじ感謝してる」
「…ん」
「ほんと、ありがとう…」


今の言葉、君はどんな顔して言ってる?

頭の中で思い描いているのは誰の顔?


「…駿ちゃ、」
「駿ちゃんまぁだー?」
「うわ何迎えにきてんのお前!」


完璧に声をかぶらせて登場したのは言うまでもなく、アイツ。

2000/04/14(金) D
あれれ?

「…、あー……」

おかしいな、うまく笑えてたつもりだったのに。

なんでわかっちゃうかな。


「ちょい腹くだしちゃって今に至るみたいな?」
「あ、まじで?今格闘中?」
「んー冷戦状態!」
「えんがちょ!」
「うわー小3レベル」
「せめて4にして」
「ギリで高学年だもんね」
「あは、懐かしー!」


ドア越しでの会話、ケラケラと楽しそうに笑うその声で彼が今どんな表情をしてるかなんて容易に想像がつく。
勝手に安心しても問題なさそうだ。


心配なんてかけたくない。
いつもの僕でいなければ。

どんな時でも君を笑わせる存在でありたいから。

2000/04/13(木) C


「槙さーん…?」

(!!)


キィ、とトイレのドアが開く音とともに聞こえた俺の名を呼ぶあの子の声。に、過剰反応する心臓、心拍数ハンパねぇ。
なんてことは悟られないようにいつもの声トーンで話かける。


「はいはーい、ここいるよー」


存在証明のため個室のドアを軽くノックすると、ドア越しに駿ちゃんの気配が近づくのを感じた。


「駿ちゃんもレッツトイレッツ?」
「さむっ!!違くて。その、…大丈夫?」
「え、ぇ、と。オツムは至って正常ですが」
「いやいやそんなん心配てしないから」
「あいやーサックリきたー」
「……なんとなし、元気無く見えたから」

2000/04/12(水) B
何よりも願ってたあの子の笑顔が今そこにあって。
嬉しいはずなのに妙に切なくて。


「ちょっとスッキリしてくるぅ〜」
「おー思う存分出してこい」
「つかウィンクいらね!!」

寛さんと松ちゃんの前を作り笑いで横切って部屋を出た。俺のキャラと演技は完璧だ。


「はぁ…」

トイレの個室でようやくため息をつく。
これ以上幸せが逃げないように一回にしておこうなんてしょーもないこと考えながら。

「…やべ、まじヘコみかも…」


何でこんなに辛いかなんて、
とっくにわかってる。
それがおかしいことだってことも。


だけど
僕は


あの子の事が…、

2000/04/11(火) A
只今の時刻、PM8:52。

新入部員歓迎会(という名のただの飲み会)の真っ最中、inカラオケ。

主役はもちろん、

「厚志次これ歌ってぇ〜」
「うわ、ちょージャンル外!きゅーてぃはにーて」
「イカツイ顔した男の子♪おめめのつぶらな男の子♪こっちを向いてよあつ〜♪」
「「「「「「ぎゃはははは!!!!」」」」」」

ノリノリで替え歌しちゃってみんな(俺と厚志以外)を爆笑させてるあの子。

「…01っと。おっし送信完了〜」
「げ、まじに入れた?!」
「ったりめーだろ。うら、立て!!」
「んじゃ駿ちゃんも一緒に歌ってよ」
「げろー」

とか言いつつ一緒歌ってるしね。笑顔でね。
眩しっ。

2000/04/10(月) 放浪人的青春日記〜ゆううつ@〜
本当は行かせたくなかった。


腕の中に閉じこめたまま、僕のものに。


僕だけを見てくれたらよかったのに。





「なんて思ってるあたりヤバイよな相当…」
「は?」
「いやいやなんでも…」
「まきもい」

それはそれは暗い表情で独り言を呟く俺に対して寛さんはいかにも怪訝そうな顔でこっちを見た後、軽く毒を吐く。
てかまきもいて。
“槙きもい”の略ですかそーですか。
あいやー笑えない上に結構傷つく。
つか、

「オヤジギャグじゃん…」

右隣の松ちゃんと話し始めたその人に聞こえない程度に突っ込んでみる。(ゲンコツは御免だ)

2000/04/09(日) 放浪人的青春日記〜きみとあくしゅE〜
「厚志にだって…んな顔、させなくねぇんだよ…」

僕まで悲しくなるから。
そんな思いはしなくないし、
させたくもないから。
やっぱり我が儘なんだ。


「…駿ちゃん、」

名前を呼ばれた時にはもう厚志の腕の中で、子供をあやすみたいに背中を撫でられる。


「駿ちゃんは、大丈夫だよ」


心の闇は
いつか晴れるって

何度でも
立ち上がれる勇気があるって

信じてもいい?


「大丈夫だから。だから、泣かないで…」





僕の痛みを自分の痛みのように
一緒に泣いてくれる君を
信じてみよう、と。
信じたい、と。

そう思ったんだ。

2000/04/08(土) 放浪人的青春日記〜きみとあくしゅD〜
「わかんな…、俺…ッ」
「うん?」
「…ど、したらい…?」


いつの間にか立場が逆転してる。
涙をすくいに来たのは僕なのに。


「駿ちゃんは、どうしたいの?」


救われてるのは僕の方だ。


「……俺…は……、」


自分に聞いてみる。

僕の願いは?




「…人を、信じたい…」


裏切り、偽り、猜疑心。
黒い心はもうたくさんだ。



「心から笑い合える人と…一緒に、居たい」


雨上がりの虹のように

涙の後には笑顔をわけ与えて。


「…みんなに、笑っていてほしいんだ…」


偽善者みたいな台詞。
だけどこれは僕の我が儘。

4月絵日記の続き


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