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2004/12/17(金)
ザオリク!!?
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死んだ人が生き返ることがあると考える子供が5人に1人いることが、 小児神経科医の中村博志日本女子大教授らの調査で分かった。
死を正しく認識している子は3割にとどまり、中村教授は
「『生まれ変わり』との混同が含まれるにしても多すぎる。 死の認識の低さが最近の子供による事件や問題行動につながっているのではないか」
と分析している。
調査は昨年、小学生389人、中学生1407人、高校生101人を対象に行われました。
「人は死ぬとどうなると思うか」という質問に対し、「生き返る」という回答が173人(9.2%)、 「生き返ることもある」が240人(12.7%)で合わせて21.9%となりました。 「生き返らない」、「分からない」がともに3割強。
子どもの発達に関する研究は非常に多いですが、「死」など大人としても避けたがる内容に 関する子どもの研究は数少ないのが現状です。
いちおう5歳くらいまでには死の概念をつかみ、少なくとも8-9歳までには、 その概念を完全に理解するといわれています。
ただこの結果をとらえて子どもたちがおかしいと短絡的に考えるのはどうかなと思います。
仏教により「輪廻転生」という概念(それも誤ったもの)が広く認知されており、 大人でも「死んで無になる」ということよりも「どこかで魂が生きている」や「生まれ変わる」という概念 に引きずられている人は多いのではないでしょうか。
そう思う理由をたずねたところ、生き返ると答えた子は「何となく」が53.0%で、 「見たことがある」「教えてもらった」もそれぞれ11.3%、17.8%あった。
子どもたちも「ザオリク」と唱えればいいとは思っていないでしょう。
ただ、この「見たことがある」(11.3%)はいったい何なんだ?
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