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2004/04/15(木)
欲しかった。
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鹿児島は、未だ四月だと云うのに。 すっかり 初夏の匂い。 じんわりと汗ばむ額。痛く感じます。
こんな日には、あの海での出来事を思い出しますね。 貴方は覚えて居るでしょうか。 皆が、碧色の水に身を委ねる中 強い日光を避ける為、日傘を差した私に 財布を預けてくれたの。
どれだけ嬉しかったか。 どれだけ愛しかったか。
貴方を想い始めてから 貴方の行動・言葉・癖・表情・思考。 全てが 私の五感を刺激して。
逢いたい 逢いたい 逢いたい 気が狂いそうな程 触れたい
其れこそ 胸が張り裂けそうな苦しさを 幾度も味わったものです。
私は愚かで 美しくも無く 大人でも無く 恥ずかしい存在。
貴方は 優しくて 少年みたいに無邪気で 気取ってなくて 誰からも好かれる存在。
解ってた。 私なんかが貴方を好きに為るのは驕がましい事だと。
けれど 想いは本物でした。 ちゃんと信じてくれた ちゃんと告げてくれた貴方に 心から感謝します。 流した涙は無駄じゃなかった。
今。 貴方は何処に居るのかしら。 恋人と幸せに過ごしてるのかしら。 私はもう亡き者かしら。 少し 寂しいです。
私が初めて貴方に手渡した。 ペアのシルバーリングの片方。 其の仔が 未だ生きてるなら。
もう何も要らない。 至極。満足に死ねるでしょう。
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