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2005/02/27(日)
下唇から滲み出た。
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普段の生活が昼夜完全逆転なのに加え、オール空桶が効いた…。 電車に乗った時、寝過ごさない様に注意してた積もりが………うっかり一駅寝過ごした。電車を30分近くも待った。 此の時点から、不幸は確実に私を蝕んで居た。
実は私、今日は、歌劇『若狭』を観に行く予定だったのだ。チケットはA席。 鉄砲伝来の話が舞台に成るなんて、出身者からしてみれば嬉しい事。島で若狭姫を知らない人は居ませんからね。若狭姫はシンボル的存在なのです。 かなり楽しみにしてた。 だけど 自分の身体に嘘は吐けなかった。
フラフラ帰宅したのが9時前。風呂に入ったが、眠気が抜けない。 どうしても頭がボーッっとする。 仕方が無いので、2時間だけ寝る事にした。アラームもきちんとセットした。
其れなのに。 目覚めたのは14時。
血の気が引いてくって、こーゆー感覚の事を云うのでしょう。 私の右手は、携帯を握ってた。アラームを止めたのだろうか。記憶が全く無い。 開演は14時。現在14時。 田舎だから、今から出たとしても、移動に軽く1時間半は掛かる。確実に間に合わない。 真っ白な脳内で考えた末、チケットセンターに電話をした。チケットの払い戻しは出来なかった。
人は、本当の絶望に襲われると、耳の奥でガンガンと金属音がします。
でも、どうしても諦められない。 自業自得だと解ってても、諦められない。 5分でも…否、1分でも良いから舞台が観たい。 車を持ってるサークル仲間に連絡をしたら、会場迄送ってくれた(マジ有難う…大好き 間に合ってくれ…間に合ってくれ………と、ひたすら祈ってた。
…しかし祈りは届かず。 会場に到着した頃、カーテンコールの真っ最中。 割れる様な拍手の中で、満席の会場内を眺めながら呆然と立ち尽くした。 腹が痛かった。
残念………な気持ちだけじゃ済まされない。 私は、係員の人に事情を話して、監督さんに御逢い出来ないかと交渉してみた。 そしたら、何と楽屋へ通してくれた。 舞台監督さんと、脚本を書かれた方に挨拶をして、同じく事情を話した。 話してる途中で、悔しさの余りに涙が溢れた。ぼろぼろ泣いた。 めっちゃ迷惑だと思ったけど、止まらないんです。悔しくて悔しくて悔しくて悔しくて。
私が島出身だと云う内容も含め、若狭姫への想い入れや悔しさについて語ると、御二方はとても感激して下さった。 「こんな熱烈なファンが居てくれるなんて有難い事だし、私達や団員達の励みにも成ります。 今度、島での公演を予定してるので、其の時は貴女を率先して招待します」…と。 嬉しかったですね…解って貰えて…。 舞台が観れなかった事は何時迄も何時迄も悔やまれる………けど………こうして御二方と御話が出来たので、少し…気が晴れました…。 島での公演を心待ちにします。本場の土地で公演して下さったなら、若狭姫もさぞかし御喜びに成る事でしょう。
もう、無理なスケジュールで行動しない。大事な日の前には余裕を持つ。必ず。 今回の件で痛感した。
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