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2006/08/25(金)
カクレカラクリ
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1日読んでいました。
9月13日に、ドラマ化するんですよね？
とっても楽しみです。
感想は、何を書いてもネタバレになるので書けませんが・・
代りに、昨日読み終えた「僕のメジャースプン」の感想を書いておきます。ミステリィでなければいいのか？って問題は
おいといて・・
「僕のメジャースプン」は、ひいろさんに借りて読みました。
りとぞうからも、オススメされました。
帯に「犯人」とか書いてあるから、ミステリィなのか？
と思ったらそうじゃないし。
社会派小説か？と思ったら、そんなんでもなかった・・。
もちろん恋愛小説でもないんですが、
「人間は、所詮自分のためにしか泣けないんだ」って、誰にも思い当たる
痛いところをつかれるんだけど、「愛ってなんだろう？」って
無理やり考えさせられるのとも違って、もっとストンと落ちてくるものがあって、
多分、頭を空っぽにして読んでも、頭ぐるぐるになるまで考えながら読んでも
どっちでも楽しめると思います。
最初の事件からして、思いっきり揺さぶられました。ショックを受ける人と受けない人が
居ると思いますが、マーヤにとって、これはあまりに酷い・・多分マーヤが当事者だったら、同じようになったと思います。自分の心を守るために、事故防衛力の強い人間は
突発性の記憶喪失にだってなれます。マーヤの母上がそうでした。１０年一緒に暮らした犬が病気で死んだ朝、母上は記憶を無くしました。犬が病気になった３ヶ月前からの記憶がすっぽり抜け落ちたのです。その後、少しずつ記憶は戻りましたが、犬が死んだ当日の朝の記憶だけは、未だに戻りません。人間の能力って未知数です。
言葉で縛る能力も、母上には少しあるように思います。
小さい頃母上が、「車の中で本なんで読むんじゃありません。気持ち悪くなりますよ」
「ばか！おまえがそうやって暗示をかけるから悪いんだ！」と怒る父上。
実際のところ、母上にそう云われたとたんに車酔いして吐いたマーヤと妹。
「おまえは荷物を同時に２つ持ってはダメ！絶対に１つは置いて来るんだから！」と、母上にかけられた呪いは未だにとけないマーヤです。まぁ・・呪いの言葉を覚えているんですから、本の中に出てくる不思議な力とは、少し違いますけどね。
貴方の一番大切なものを壊されたと仮定します。その犯人に対する復讐をどう考えますか？復讐するべきか、するならどういった方法ですればあなたの心は癒されるのか？
いろんな人が、いろんな意見を考えてくれます。どれが正解とも間違っているともいいません。正解は誰にもわからないのです。そんな中、小学４年生の男の子が出した結論は？！
１週間という期限付きのワンチャンス！クライマックスに向けて盛り上がってゆきます。
自分が誰かにとって、かけがえの無い存在なんだって・・そう思えることの幸せに気づく。
そう思わせてくれる相手が本気で欲しくなる１冊だと思います。
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