|
2005/04/24(日)
害虫
|
|
|
害虫
(2002 日本) 監督 塩田明彦 出 宮崎 あおい 田辺誠一 蒼井優 りょう 天宮 良
北サチ子(宮崎あおい)は、母親稔子(りょう)の自殺未遂が 原因が不登校気味。また小学時代の担任、緒方(田辺誠 一)との恋愛経験のある大人びた女のこ。学校に行かなくても、当たりやをする少年タカオ(沢木哲)や知能の低い中年男(石川浩司(たま))と楽しく、いたずらをし、仲良くやっている・・。 やがて、クラスメイトの夏子(蒼井優)の誘いもあって、 サチ子は再び登校し始める。
感想 当時話題にもなった作品ですね。 宮崎あおいちゃんて笑わないんですけど、可愛いですね。 笑うともっと可愛いけれど・・・。 ストーリーはとても痛いもの。 13歳(かな)の女の子って、こんなに複雑で、混乱しているものかと思うと、観ている私も心がふさいでしまいますね。 中学生時の心なんて、遠い彼方に行ってしまっているけれど、 それでも思い出す限り、ここまでの混乱がなかった私にとってはどうして・・・・といわざるえません。 サチ子は、家庭内では不幸な状態であったかもしれないけれど、 学校では気遣ってくれる友達もいるじゃない? 彼女を好きといってくれる、男の子だっているじゃない? 頼ろうと思えば、頼れる人がいたはずなのに、そうはしないというのは悲しいことですよね。 でも、サチ子って、小学校時代、先生の緒方と付き合っていた みたいなんですよね。 きっと、同年代以上に大人びた考えを持っていた子なんですよね。ですから、友達レベルで彼女の状態を救ってあげることなんて到底無理だったし、理解もおよばなかったのかな。 彼女の心の拠り所は、先生しかいなかったのかもしれません。 挿入される手紙で、明確にされる彼女の心のうち。 普段会話が少ない彼女にとって、文字は唯一の彼女の叫び、 真実に映りました。なんだか・・・大人と子供の狭間でもがいている女の子がそこにいるんですよね。痛いな・・・そういう 姿は。もっと、不幸な人間って沢山いるのに、彼女は、甘えている部分あるんじゃあないの・・て思うときもありました。 いじめられて、つらくてという子だって沢山いるでしょ。 少なくとも、学校内では、うわさどまりの状態だったし、 ホローしてくれる人が1人でもいるっていうことは、まだマシではないかって思うのは、私が大人の目でしかものを考えていないからなのかな。 そんな単純なことではないのかもしれないですよね。 理屈でわかっていても、素直に行動にとれないというのが、このころの微妙な年齢なのかもしれませんね。 う〜〜〜ん、思春期ってやっぱり、複雑なんだなって 思いました。 映画はわりと淡々と描かれています。 説明的な表現が少ないので、場面、場面を推測して観ることが 必要になってきますね。観やすい映画とはいえませんが、逆に言うと簡単に理解できない、主人公の心のうちにも似ているので、効果的だったのかもしれません。ちょっと好みはわかれるかも。私も多少、わかりづらく感じた部分がありました。これってどういう理解?って自問自答したくなるときもありましたからね。 ラストは、つらいな〜〜〜って思いましたね。 解決すら描かれず、むしろ多難な将来を感じさせ、観た後 ぐったり・・・しますね。色々考えてしまう映画ということでしょうか。 個人的には、中学生の不登校ものでは非・バランスのほうが 前向きで好きでしたね。 あと・・・先生役は、田辺さんです。 これがよかった・・笑 出番は少ないのですが、私も髪を乾かして欲しいと 切に思いました〜〜〜〜〜〜〜♪
|
![](/user/mimidori/img/2005_4/24.jpg) |
|
|