|
2005/06/09(木)
歌追い人
|
|
|
歌追い人 (2000 アメリカ) 監督 マギー・グリーン・ウォルド 出 ジャネット・マクティア(リリー) エイダン・クイン(トム) エミィ・ロッサム(ディレイディス)
1907年、アメリカ。リリー(マクティア)は、ニューヨークの大学で主任教授への昇進を望んでいたが、なかなか思うようには いかない。自分の将来に未来はないと感じたリリーは 妹が教師をしているノースカロライナ州の遥か アパラチアへ向かった。 そこで出あった孤児のディレイディスの歌・・。 それは200年以上前のスコッツ・アイリッシュ移民の伝統歌そのままの歌で、学術的にも意味があるのだった。 リリーはこの村には、伝統的な歌が残されていると知り、 録音し採譜して出版しようと決意する。そうすれば、教授の道も 開かれると思ったのだ。
感想 サンダンス映画祭特別審査賞受賞作品。 エミィ・ロッサムのデビュー作でもあります。 彼女をはじめ、歌は・・・評判どうり良かったです。 バラッドというものを良く知らなかったのですが、 今回初めて知識として聞かされ、また一つ勉強になりました。 こういう風に埋もれていたものを、発掘するという作業は 地味ながらも、価値あることだと思いましたね。 題材も地味ですが、お話の運びも盛り上がる部分はほとんどないので地味であると思います。エピソードはいくつかあるのですが どうも感動するまでのものではなく、予定調和になっていたかなと思えるところがありました。 できれば、主人公が新しい生き方を見つけ出していく過程を もう少し、説得力有るカタチでみせて欲しかったかなと 思います。 後半のある出来事によって、主人公の将来の道が変わっていったと理解しましたが、できれば、そこにいきつくまでの、 心の変化を丁寧に描いて欲しかったように思えます。 恋愛の部分も、やっぱりというカタチでしたね。 恋をする相手は山男のアイダン・クイン・・・。 彼は素敵でしたよ。 閉鎖的な村の人でしたが、彼だけは都会暮らしの経験があって 物事を広く観ることができる人でした。 だからこそ、主人公の女性と、感性があうのでしょうが、 最初から、この男と恋に落ちるだろうという雰囲気がプンプン しています・・笑 まあ・・それはそれでいいのですが・・・、やはり面白みには かけるんですよね。 最後、甘いラストも、男はそれでいいのかなとも思いましたし。 でも、山の風景は心和みましたし、随所の入る 歌声も、透き通る声ばかりで心地よかったです。 ちょっとミュージカル風で、突然歌いだすカタチなので、 好みは分かれますけどね。 ダンスシーンも楽しそうで良かったですよ。
観た後は清清しい気持ちになれますので、 損はしない作品だと思います。 ロッサムちゃん可愛いしね☆ でもあの演技の仕方は優等生すぎて、どうもって思いました
|
|
|