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2004/09/07(火)
スキップ・・ジャンプ・・♪そして死国。
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北村薫の「スキップ」読み終わりました。 ずいぶん時間がかかったけどね・・・笑 コレ・・ラストがね・・・という声を聞いていたんですよね。 だから最終章がとっても楽しみでしたね。 それでね・・・最後まで読みきって・・・意外に感じましたね。 ふ〜ん、これでいいのかってね。 こういう入れ違い系、もしくはタイムトラベル系は 最後は必ず、お決まりのパターンになるのが当たり前だと思っていた私。期待を裏切られたという点では、新鮮に感じたんですけどね。やはり自分ならどうする・・と置き換えた場合には すんなり納得がいかないんですよね。 以下ネタバレ。 いつか帰れるという希望があるから、色んなことを頑張っていけるような気がするんですよ。だけどね、その状況がいつまでたっても改善されないとわかった場合、かなりのショックを感じてしまうんじゃあないかなって思います。17歳って、人生の中で 一番思い出多い時期かもしれませんよね。その時期の心の 動きって、それからの将来を決定できるだけのものをもっているでしょ。 そこの部分がポカ〜ンとなくなって一気にワープしてしまう 状況って考えただけでも恐ろしいよ。30過ぎの何年かと 青春時代の何年かって、世の中のものを吸収する力からしてものすごく差があると思うものね。もちろん、ワープしてしまった後の中年女性の 体も、自分であることには変わりがないわけで・・・。 教師という職業からしても、夫や娘からの評価からしても 間違った人生を送ってきたとは思えないよね。だからこそ、知りたいよね。自分の育ってきた年月の中身を・・・。意識としてないのは、生きていくうえでも残念極まりないもの。思い出があってこそ、未来も楽しく想像できるような気がするけれど。 でも・・もしかしたら、この小説は戻れない年月の 大切さをテーマにしているのかもね・・・なんて思いました。 または前向きに生きる主人公の強さをうったえたかったのか。 どちらにしろ、時間軸どうりに人生を歩んできて、すべて記憶として残すことができるという今の自分たちの人生をありがたく思うべきですよね。失ってみて初めてわかる、時間の大切さっていうところなんでしょうかね。 時代を強調する芸能ニュースや社会情勢が非常に興味深かったです。もちろん;国語の授業や 文化祭など学園の様子もわかりやすく書いてあって、とても読みやすかったですね。つぎはいよいよ「ターン」に行きます。 借りてこなきゃ・・・。
それと、佐藤正午の「ジャンプ」をこれから読み始めます。 これは映画が面白いと聞いたので、とりあえず、原作から手を つけることにしました。そういえば、「永遠の2/1」も彼の作品なんですね。昔映画化されましたね・・・。
最後に「死国」これは今映画版を観たので、少し報告〜。 原作の方が面白いんだろうな・・きっと。 ホラーとしてみましたけど、怖くなかったです。三角関係のせつないお話でした・・・。結構、突っ込みどころ多い作品なんだけれど、泣きそうだったよ・・・私。世間一般には評価が低いんですよね。まあ・・最後が悲しいけど笑える部分でもあるからね。笑 栗山千明これがデビュー・よね。幽霊役だったけれど、全然幽霊にはみえなかった・・・。顔色いいしね。筒井君はボソボソいってよくわからなかったよ。自分の将来を親が握ってしまって自由が利かなかった栗山ちゃん、好きな人の傍に要られなかった栗山ちゃんの気持ちは痛いほど伝わってきたね・・・。かなり気の強い女の子だったけれどね。
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