映画日記
みみこが観た映画感想。
50音リストには掲載されないものです。簡単な覚書になっています。
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2005年1月
前の月 次の月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
最新の絵日記ダイジェスト
2005/09/24 アイアンズ
2005/07/17 アイドル 欲望の餐宴(バンケット)
2005/07/12 ある歌い女の思い出
2005/06/27 ザ・リング &  リング完全版
2005/06/18 MAY-メイー

直接移動: 20059 7 6 5 4 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月 

2005/01/31(月) 激しい季節
激しい季節  (1959年 イタリア)
 ジャン・ルイ・トランティニャン(カルロ)
 エレオノーラ・ロッシ・ドラゴ(ベルタ)
一九四三年のイタリアの動乱の時代。
避暑地での未亡人で子持ちのベルタに魅了される
若い青年・カルロ。ファシスト党の息子で兵役を逃れ、気ままに
上流社会の生活を送っていた。2人はやがて、激しい恋に落ちるだが戦火は間近に迫ってきていた・。

1959年・・・白黒映画です。
メロですよ・・・メロ。でも久しぶりに見ると、味があって
いいのですよね。トランティニャン(いいづらい・・笑)は以前離愁を見ているので、馴染みなお顔。でもかの有名な「男と女」未見なのよね。で。。これも離愁と同じく、戦争で引き裂かれる
恋人同士という映画ですね。未亡人に恋した若者。年下と年上の
恋ですから激しい・・・。今観れば、そうでもなくてもこの時代ではかなり濃厚なラブシーンと思われていたのでしょうね。
どちらかというと、抱擁・・&キスシーンが多いです。。
いけないわ〜〜。でも〜ああ〜という感じで、進んでいくので
観ていて切ないですよね。年上の未亡人は、夫がかなり年上で
情熱的な恋をしたことがないみたい。だから戸惑いながらも、
グイグイと惹かれていくのですよね。わかるわ〜(え・・?笑)
とくに、お互い意識しだす過程が良かったです。目でね・・追っているのよね・・お互いを。とっても古典的な感じなんだけれど、逆に新鮮に映りますわ。カルロに恋していた友達の女の子の
嫉妬姿も恐いもの感じたしね。
 ラストは、飛行機の爆弾襲撃。これは凄かったです。こういった展開想像していなかったので、驚きました。そして、やはり
ここは戦場なんだなっていうのを実感しましたね。恋や愛など貫く余裕はないのですよね。また、彼女は子持ち・・。
そういった現実を忘れなかったというのが、悲劇的な結果に
終った原因でしょうが。。。これは正しい選択であったのかも
しれませんね。戦争がなければ、もっと違った道があったかも
しれませんが・・・悲恋でしょうね・せつないわ〜〜。
彼女の方・・エレオノーラ・ロッシ・ドラゴって、これもいいづらいよね。

2005/01/29(土) ジェレミー
ジェレミー  (1973年 アメリカ)
 アメリカ・ニューヨーク。
音楽学校に通う少年ジェレミーとバレエ少女の純愛を
描いた作品。

カンヌ映画祭で監督賞を受賞した作品だそうです。
少年、少女の思春期の恋物語ですが、実にシンプル。
70年代の映画だということもあって、お洋服や、町並みなどに
時代のにおいが感じられます。
最近DVD化されたこの作品ですが、小さな恋のメロディーと並んで胸キュン映画とされているのだそうですね。知らなかったです。雑誌の記事を見てレンタルしたわけですが、小恋よりは
大人の映画。出会いから別れの本の短い期間を描いた作品で、
今観ると、どうしてこうなるの・・・とか、多少、疑問を感じることが多いのですよ。(突っ込みたくなる部分もありということ)ただ、その当時主人公と同年代だった人や、その頃恋にドキドキ感をもっていた人にとっては思い入れがある作品なのかなと思います。
 ジェレミーは、根暗で女の子に声をかけられない=オクテ?な少年の印象を最初はもつのですが、映画を観ていくと、そうでもなく感じるのですよね。習っているチェロはかなりのは腕前だし、競争馬の知識ももっていて、話題も豊富、バスケはほどほどできるし(スポーツオンチではない)、何といっても、オクテといいながらちゃんと女の子と付き合うことできるしね・・笑。
あ・・もちろん、最初の声かけは、自分ではできなかったかな。
でもそのあとは、結構、リードできていたしね。女の子の方が年上なんですよ。多少、気負いすぎているところがあるけれど、
一生懸命な姿に好感。で。。。2人・・
やることはやるんですよ・・・若いっていいよ・・・笑
これは男性の視点で描かれた初恋ストーリー。だから男の人の方がググ===とくる部分あるのかもしれないかな。
撮影も、16ミリカメラを使用しているということで、実にリアル感があります。また音楽がセンチメンタルでよいのですよ。
哀愁が漂っていましたわ。 チェロがね。。いいのよ。
ラスト・・ 私ならジェレミー・・もっとほれほれ・・・って背中押してあげたくもなるのだけれど、案外、ああいう風な展開が、
初恋には相応しいのかもね。
 見た方の感想お聞きしたい映画でもあります。
あの頃に・・・帰りたいわ・・・ていう映画だよ・・・笑

2005/01/06(木) フリーキー・フライデー
フリーキー・フライデー (1977 米)
    出 ジュディ・フォスター  バーバラ・ハリス

ディズニー映画で、ファミリーコメディーですね。
リメイクされた「フォーチュン・クッキー」(感想は50音
リスト)のオリジナル版でもあります。ちなみに、未公開作品。
内容は、母と娘の体が入れ替わってしまうというもの。

感想・・リメイク版を観ていたので、とっても興味が
ありました。ストーリー的にはほぼ一緒でしたが、
エピソードは違っていました。どちらかというと、
このオリジナル版は、ハチャメチャコメディーというノリかな。
特に後半、水上スキー&カーチェイス場面になると
もういいから・・・そのくらいで・・・笑と思うほどの
突っ走り状態でしたね。あきれたよ・・笑。頭を空にして
みれば、面白いんだろうと思うけど、どうもこの手のがちゃがちゃしたノリは、私には、合わないかも。いや・・そういう雰囲気に嵌れる状態ではなかったのかもね。でも、初々しい
(ちょっとぽっちゃりしている)ジュディーの映画を観ることが
できたのは、めっけものかも。個人的には、考える要素(
訴えているものが)多かったリメイク版のほうが好きだったりします。
このオリジナル版のジュディーが憧れる彼もなんだかピンと
こなかったしね。ママは美人だったね。スタイルよくって。
そのママがかなりビックリした行動をするのが(入れ替わっているから子供のような行動をするのよ)見所ではあると
思います。ジュディーは歯列矯正しているのよね。最初見たときは、どどうしたのよ〜〜〜って思ったけれど・笑
後半、可愛くなるので安心したりしました。
ワンコも出てくるよ。
オープニングのアニメがユニークでしたね。印象的!!

2005/01/04(火) 星願あなたにもういちど
星願 (1999  香港) 主演 リッチ・レン  
                 セシリア・チャン
天涯孤独なオニオンは目と口が不自由な青年。
だが彼は突然、事故で命を落とし天国へ行ってしまう。
彼の心残りは、親しかった看護婦オータムへ愛を告白すること。天国にいた男から、何でも願いを叶えられるという
機会を与えられる。5日間だけ、現世へ戻ることが許されるのだが
正体は明かすことができない。また、オニオンとは別の体での
蘇りなので、本人だとは誰も気づかないのである。果たしてオニオンは〜〜。

感想  泣ける映画として有名ですね。
主演のリッチー・レンって歌手なんですね。知らなかった。
最初はカッコイイとは思えない、キャラなんだけれど、
ラスト近くになっていくにしたがって、素敵な男性に
思えるから不思議よね。でも好みではないけど。

泣くものか・・・と思っていたのですが、評判どおり泣けてしまいましたね。これはね主人公の自分の思いを伝えられないという
ジレンマが、見る人をやきもきさせるのとね、
相手の気持ちを察して、自分の思いを抑えるっていう
謙虚な姿勢も出てくるでしょ。そういうところが
日本人好みなんだと思うのよね。
また小道具の使い方も良いしね。
サックス、流れ星・・・なんか、ロマンチックじゃない?
一番泣けたのは、やっぱり日記朗読部分かな。
やっと、自分の思いを打ち明けられるからね。
泣けたね・・・・。
主人公のオニオンが口もきけなく、目も見えないっていうのは、
あまりにも悲惨な設定だわって思うところはあるけどね。
事故も、あっけなくて
ちょっとビックリもしました。
前半はコメディーポイのも意外。
後半のシリアス部分は、結構のめりこんでみていましたわ。
ベタな内容だったけれど、良かったです。

2005/01/03(月) ポーリー
ポーリー  (1998 アメリカ)監督 ジョン・ロバーツ
       出  ジーナ・ローランズ
 ポーリーは人間と同じ思考力をもつオウム。
もちろん、言葉も自由自在に話せる。
ポーリーは飼い主であるマリーと一番の仲良し。
彼女は言葉がうまくしゃべれない子どもであった。
マリーの両親は、ポーリーとばかり交流をもち、他人とうまく
会話ができない娘を心配し。ポーリーをマリーから引き離して
しまう。今、ポーリーは科学者のもと、地下に閉じ込められていた。

感想・・・ファミリー映画ですが、大人が鑑賞しても充分楽しむことができる作品です。まず、映画のはじまりは薄暗い
地下倉庫場。そこで働き始めた男が、カゴに入ったオウムをみつけることから始まります。このオウム・・どうやら一人でいるとき人間の言葉を話すみたいです。男はやがてオウムと友達になりオウム=ポーリーの話に耳を傾けます。
ポーリーの話は、マリーとの出会いまで遡ります。
つまりこれは、オウムのロードムービであるんですよ。
母を訪ねて3千里じゃあなく、飼い主を探してですよ。
道中出会う人々が皆ユニークでね。特に、ジーナ・ローランズ扮するおばあちゃんとのエピソードは泣けるのよね。
次に出会う露天商のイグナシオが開催する歌と踊りのショーでは
ユニークなオウムのダンスを披露したりもしてくれます。
とにかく、このオウム、ポーリーが逸脱。
本物かと思いましたが、アニマトロニクスというオウムなんですって。つまり作り物。イヤ〜〜、騙されましたよ。
もちろん、本物のオウムもいるみたいですよ。
飼い主のマリーちゃんはちょっと寄り目だけど、可愛いの。
家族で楽しめる、愉快な映画です。でも泣き所もあるんだよ。
監督は私の好きな「草原とボタン」の人。酉年にちなんでみてみるのもいいかも。

2005/01/01(土) ダブルタップ   カルマ
ダブルタップ (2000年  香港)
         主演 レスリー・チャン

香港一の射撃の名手と言われたリックは、射撃大会で
ミウ刑事と争う。その競技中、ミウの同僚刑事が、突然銃を
乱射。リックは頭を撃って彼を射殺する。
それ以来、人を撃つ事に快感を覚えてしまうリック。

感想・・・”ダブルタップ"とは、連射した2発の銃弾を同じ位置に命中させる高度な射撃テクニックのこと。
この映画は、射撃のシーンが見所でもあります。凄いんですよ。迫力があるんですよ。銃撃戦の映画というのは、いくつか
観たことがありますが、これは射撃のプロが主人公ですからね、
銃さばきは、美しさえ感じます。
映画は、その銃に魅せられて、異常な行動に走る男が主人公。
彼が経験するひとつの事件がきっかけになって、彼の人生は
大きく変わっていくのです。それだけで異常行動に走るっていう
訳ではないでしょう。普通はしないよね。
きっと、彼の中には、もともと、そういう異常な世界への(人を撃ちたいという願望)があったはず。そこらへんを突っ込んで
描いてくれたらもっと面白くなったかもしれないなと
思いました。また、彼は、そういう殺人鬼でありながら、
後半、愛する人を刑務所から出してやりたいという
理由で過激な行動に走っていくのですよ。そんな純粋な心を持っていたというのが、意外でした。彼女を愛しているんだという
気持ちがこちらには伝わってこなかったので、何故、あんなに
一生懸命になっていたのか不思議でした。
 最後は、リックとミウの一騎打ち。マンガチックな場面が
あったのが、残念。話は非常に単純でわかりやすいので、
・・・殺人鬼を警察官が追いつめて退治する・・・頭を
悩ますことはないと思えます。
 今までにないタイプを演じているレスリーの演技が
良かった映画でした。う〜〜ん、これからの活躍が楽しみだったのにね、レスリー。
続いてカルマを見ましたので次回UPします。

ちなみにこの映画を観た後に「エレファント」を観ましたので、
色々考えてしまいましたよ。



カルマ  (2002  香港)主演  レスリー・チャン

ヤンは幽霊が見えるという。情緒不安定になったヤンは、
姉夫婦の紹介する精神科医ジムに診断を受ける。
ジムはそれらはすべてヤンの幻覚と考える。

感想 レスリーの遺作です。
カルマ・・・人間の行為が招く、逃れられない運命。
レスリーは精神科医です。
そもそも、幽霊なんて存在しない。自分の心が生み出す
幻覚にすぎないということを、主張した映画だったように
思います。
映画は前半と後半で大きく流れが変わります。前半はヤンの診断について。後半は、ヤンに影響されて自分(ジム)もおかしくなっていく様子が描かれます。
要は、彼ら2人が抱えている、過去の問題に原因があったということです。トラウマですよね・・・これ。
しかし、ヤンが幽霊を見てしまうという原因が、
両親の離婚に深く傷ついた、大家が、死んだ妻子の話を
ヤンに聞かせたこと・・・というだけでは、どうも納得いきません。精神的に不安定だからで、片付けてしまっていいものかな。
そもそも、私は幽霊って、見える人には見えるんじゃあないかという考えなので、それが、精神的におかしいからだといわれて
しまうと納得いかないな。かなり科学的に証明はしていると
思うけど。
で・・後半のジムについてはね。彼も暗い過去があったから
異常なものが見えてしまうみたいなんですよ。
こちらの過去の方が深刻。あれじゃあ〜、心休まらないのも
わからなくないかなと思わせます。幽霊の出方ですが、前半の部分はそれなりに、ハッとさせられるところがあったのですが、
後半は、どうしてこんなになちゃうのよ〜〜というような
登場のしかたでしたね。増殖していました・・・笑
あの顔も最初こそ、ビックリしますが、見慣れると平気。
ラストはもの悲しい展開になります。
それにしてもすべてが終った後の2人の姿がなんだか痛々しく
感じたのは、私だけではなかったはず。
 この映画が、レスリー最後の作品となってしまっているのは、
皮肉でもありますよね。ちょっと現実とダブル部分があるのよね。


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.