|
2005/03/25(金)
インソムニア
|
|
|
インソムニア 監督 クリストファー・ノーラン 出 アル・パチーノ ロビン・ウィアムズ ヒラリー・スワンク
映画の予告がサイコサスペンスぽかったでしょ。 冒頭からつめを切られているだの、髪を洗われているだの、ゴミ袋にいれられているだの・・・という猟奇殺人。どんな犯人探しが待ち受けているのかと思っていたけど、これ・・サスペンス的部分は意外とあっさりでしたね。パチーノ扮する警部が、かなり洞察力に優れていて、犯人に結びつくものをさささ〜〜と、発見してしまうのです。私達に推理させる余地はまったくありませんでしたね。 でもだからっていって、この映画が面白くないのかというと そうでもないの。むしろ・・犯人がわかってからが面白かったですね。実はパチーノ警部は、犯人追跡においてミスを犯してしまうのですよ。同僚を誤って死なせてしまうのだけれど、それを隠すことによって犯人につけ込まれてしまうっていうわけ。 そこからが・・・見所。パチーノと犯人ロビン・ウィリアムズとの、心理駆け引きが始まって、意外と飽きさせずにみさせてくれましたね。さらに・・・舞台が百夜のアラスカ。夜も明るいうえに、心にやましいことがあるパチーノはなかなか眠れず、 不眠症に陥ってしまうのですよね。 当然、思考能力も落ちてくるし、自分の行動の善悪も麻痺しちゃうところがあるの。 なにしろ、もともと、疲れ顔のパチーノが 日増しに、憔悴してくるところに、哀れみを感じてね。 目はぎろぎろだったし、口は半開きになってくるんですよね。 マシニストのベールほどではないにしろ、もういい年のパチーノの苦しんでいるお顔をみると、こちらまで、息苦しく感じて しまいましたよ。 ロビン・ウィリアムズを追いかけるとき、丸太に飛び乗るシーンがあるのですが、ハラハラドキドキしちゃいました。ああ〜落っこちるよ・・寝てないんでしょ・・、アクションは無理だよ・・ と思っていたら案の定、ボチャ〜〜ンと水中に落ちまして。 ひどく心配しました・・・笑
この映画、パチーノが一番光っていたかな。やっぱり、寝ていないという設定で、彼にどうしても目がいってしまうの。それに やっぱり、刑事役もよくお似合いなのよね・・パチーノ。 もちろん、初の悪役だっけ・?のロビンも良かったですよ。 根はいい人なのに、ちょっとネジがはずれてしまうと、ああいう 行動を起こしてしまう人間。どこにでもいる中年って感じが 彼にお似合いでした。「ストーカー」でも、犯人役をやっていましたよね。どちらにも共通するのは、心底の悪人ではないのではないか・・っていう思い。どこかに善人顔が見え隠れするんですよね。 ということで・・・最後までわりと楽しめた作品でした。 メメントのノーラン監督ということで、凝ったストーリーを期待すると肩透かしになってしまうけれど、これはこれで、
|
|
|
|