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2005/07/12(火)
ある歌い女の思い出
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ある歌い女の思い出 (1994 チュニジア・フランス)
監督 ムフィーダ・トゥラトーリ。
フランス植民地時代。アリアは チュニジア王宮の皇太子シド・アリの死亡をきき、母と暮らした 王宮に再び訪れる。甦ってくる思い出・・。 カンヌ映画祭カメラ・ドール特別賞など受賞した作品。
感想 日本で公開された、初めてのはチュニジア映画だとか。 そもそもチュニジアってどこ?といった感じの 私は思わず、子どもの地球儀で調べてしまいました・・笑。 主人公は、歌い手のアリア。彼女が、母親の生き方を 回想する中で、自分の現在の生き方も見つめなおしていくといった物語です。 あらすじを聞く限り女性受けしやすい 内容に思えるのですが、どうもお話自体が淡々としすぎて いて、やや退屈でした。 歴史的背景についても無理解だったもので、 イマイチ 映画に入り込んでみることができなかったかな。
王宮に使えている女性達の立場があまりにも哀れでね・・。 観ていて、腹立たしくも感じてしまうんですよね。 まさに時代に翻弄された女性達という感じ。 アリアの母親は、その典型的なタイプ。 女は男のためにだけあるような存在になっていましたね。 そんな母の様子をみて、自分の出生の秘密を聞きたがるアリア。 私は誰の子なの・・・と。 王宮には掟があってね。…それは“沈黙”よ・・・ という言葉通り、母親は最後まで本当のことは言ってくれませんでしたが、アリアはうすうす感じていたみたいです。
あ・・・嫌な時代だ・・・ 現在のアリアの状況がよく把握できないので、 なぜ、恋人は子どもを欲しくないのか・・・とか、どういった 生活をしてきたのか・・・とか・・、物足りなさも感じるのですが、母親の生き方を、数年たって初めて理解できたという 感情は、時と場所が変わっても同じかな・・・なんて 思いました。
見所の一つとしてあげれば・・、歌と楽器演奏でしょうか。 主人公のアリアは歌が上手ということで、魅力的な 歌声と、民族楽器ウードの演奏を聴くことができます。 マンドリンを大きくしたような楽器でした・・。 興味があるかたは、面白く観ることができるんじゃあないかな。 私は、ダメだったな〜〜〜〜〜。
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