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2005/05/14(土)
長い付き合い
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今年のお盆の頃になると19才になる猫がいる。ずいぶん長い付き合いである。女房や子供よりも長い付き合いであることに不思議を感じてしまう。
生まれたときから猫がいて、今も猫がいる。 近所の猫好きのおばさんと以前話をしたことがある。近所のたくさんの野良猫を大事にしているらしい。猫好きという点では話が合うのである。 帰り際に 「これだけ、いろいろな猫の面倒を見てきたんだから、少しはいいことあるかしらねぇ、、、」
しばらく考えてから僕はこう答えた。
「いいことはないかもしれないけど、家の人が病気もしないで、なんとか人並みな生活ができていることは、とにもかくにも幸せなんじゃないかな、、、。いいことはないけど、悪いことがなかっただけでも、、もしかしたら猫たちに守られているのかも。もしかしたら交通事故にあっていたかもしれないしね。その身代わりをしてくれていたのかも、、」
その人はにっこりとうなずいて 「そうよねぇ、、そう考えれば私たち家族は猫たちに守られていたのかも、、、」
僕はそのときのあの人の笑顔がとても素敵だと思った。 年上に向かって生意気なことを言ってしまったかなとちょっと気恥ずかしかったけど、出した言葉は引っ込めることはできない、でもちょっとだけでも、あの人を幸せにしてやれたのかもしれない。
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