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2004/10/07(木)
かりん
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かりんという木がある。漢字は花梨と書く。 香りはいいが、食べるとおいしいものでもない。 かつて僕の町では全町あげて花梨の里という名前で観光化しようとしたことがある。これは失敗した。 なぜ失敗したか、、、食べられない果実だからである。花はきれいであるが、まずい果実のくせに虫がつくため、最後まで木に残っていることが少ない。
まぁ人間にたとえれば、美人だけど、仕事ができない女性といったところか。そのくせ虫がつきやすいということはタチが悪い。
でも、どういうわけかロマンチックな響きがある。それだけが取柄だろう。 僕の仕事場の近くに誰かが花梨の実を置いていった。もう1週間もそのままである。1歩まちがえば川に転がり落ちるのだが、いつまでもそのままである。 かりん、花梨、、、やっぱりロマンチックである。
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