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2004/12/13(月)
池上線
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西島三重子「池上線」という歌が気になって仕方がない。 以前からいい歌だとは思っていたが、今頃になって自分の思い出とオ−バ−ラップして心の中でリフレインしている。
あの頃、、といっても青春の終わりかけた頃、東京の電車の中で知り合った一人の女性。この人と恋愛になったわけではないが、ほとんど毎日のように顔を合わせていたわけで、時々話をするようになったというだけである。 新潟へ帰る一週間前にそのことを告げると、元気でがんばってね、、と言ってくれた。それだけのことである。
この歌を男性歌手も唄っていて、誰なんだろうと思っていたら、高山巌だった。他にもう一人、女性歌手もカバ−している。
ただ、誰にも少しは経験あると思うが、別れというものがあり、そのことを告げることができないもどかしさはつらいものがある。 そして、そのことにうっすらと気づいている相手。 このあたりの心のやり取りを見事にこの歌は表現している。
今、僕が恋愛をしたら不倫となるわけだが、僕は愛妻家であると思っているし、不倫する相手と出会う機会もまずないだろう。 しかし、世の中はそんなことが多いのだろうと思う。一昔前に話題となった「マジソン群の橋」は不倫ではあるが、たった一夜の思い出を胸に二度と会うことはない相手を思い続けて死んでいく。 二人の恋愛は、マジソン群の橋に、自分の灰をまくことで完結する。 この映画はカメラマンがニコンFを使っていることで、写真関係でも話題に上った。 賛否両論でかなり意見の分かれた映画であった。もっともそれ以前に小説があり、そちらが本家で話題になったから映画化したわけであるが。
池上線という名前がいい。これが山手線だとちょっとかっこ悪いと思う。野口五郎の私鉄沿線も具体的な名前は出てこないが、私鉄なわけで、これがJRでないところがいい。
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