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2004/09/05(日)
手紙
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拝啓 お久しぶりです。お元気でしょうか。 昔、△の職場でご一緒させて頂きました××です。覚えていらっしゃいますでしょうか。 お手紙をしたためる気になったのは、私の娘とあなたの娘がお友達になったからです。
今年の夏、商工会議所主催の夏のサバイバルキャンプにあなたの娘さんが参加されていましたね。参加者名簿に苗字が○○とあったので、懐かしい苗字だなと思い、保護者の名前の欄を見てびっくりしました。そこに書いてあったのはあなたのお名前でした。
キャンプの時は私の娘とあなたの娘さんが同じグル−プで、ずいぶん親しくさせてもらったようです。ありがとうございました。
ふりかえってみますと、あなたと別れてからずいぶん私にもいろいろなことがありました。あなたがあの職場を退職されて東京に行ってからも、私は2年ほど務めました。体を壊したのが退職の理由ですが、その後自宅療養を2年ほど続け、ようやく回復しました。 実家の稼業を手伝いまして3年ほど経った頃、ひょんな事から前の夫と知り合いになり結婚にいたりました。 結婚生活はうまくいかず、それでも4年ほどはお互いに世間体をはばかりなんとかすごして参りましたが、ささいなことがきっかけとなり、離婚いたしました。 今の娘を身ごもっていたのを知ったのは別れた後でした。その後出産して、この娘を育てることだけが生きがいとなり今に至っております。 不憫に思ってか実家の両親が、近くに小さい家を建ててくれたおかげで、なんとか貧しい母子家庭ながらも生活させていただいてる次第です。 ごめんなさい、私のことばかり書いてしまいました。○○さんももちろんいろいろあったのでしょうね。でも、キャンプの時の娘さんの明るい笑顔の写真を拝見いたしますと、○○さんが幸せな家庭を築いていらっしゃることは想像できます。 それにしても、娘さんは○○さんにそっくりですね。女の子の父親似は幸せになれると聞いております。
突然の手紙でびっくりされたのではないでしょうか?今計算してみますと23年ぶりでした。 娘から頼まれたキャンプの時の写真を同封いたしました。またご迷惑かも知れませんが娘と一緒に写っている母子の写真も1枚入っております。私もずいぶん老けてしまいました。
娘は○○ちゃんとメ−ル文通するんだとはりきっております。私はパソコンはあまり得意ではないのですが、娘はパソコンなしでは生活できないと話しておりました。時代は変わったものですね。
長文になりました。奥様にもよろしくお伝えください。 暑かった夏が終り、気温がころころ変わる時節です。風邪などをひかぬよう家族ともどもご自愛くださいませ。 それでは失礼いたします。
敬具
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