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2005/01/08(土)
至福のとき
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何も心配事もなく、そのことに没頭できるという時間が少なくなってきている。 頭では休憩時間と決めていても、次には何をして、その後はと、いつも計算をしている。 未来の時間というものが少なくなってきているせいもあるが、たとえば高校生のころの夏休みは、時間というものを考えないで音楽をきき、本を読み、ギタ−を弾いていた。
遠い昔の夏休み、気だるい暑さの中で夢中で本を読み、なぜかふいに涼しさを感じて外を眺めてみると夕立の強い雨がたたきつけるように降っていた。そんな時間は今はなくなった。
春の雪解けの中から浮かび上がる霧も、夏のせみ時雨の音も、秋の夜に浮かび上がる月も、そのまま変わらずにそこにあるのに、僕にだけはそれが感じられなくなってきている。
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