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2005/10/26(水)
クロ−ン
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朝目覚めると、僕は記憶を失っていた。ここはどこで、僕は誰なんだ。寝返りを打とうとすると、肘に温かいものが触れた。女だ。この女は誰だ? 必死に頭の中をかきまわしてみる。しかし思い出せない。やがて女が薄目を開けた。同じように僕に聞いてくる。あなたは誰?と。 どうやら昨夜は酒に酔ってこの女を抱いたらしい。しかしまったく記憶がない。しばらくは女と顔を合わせていた。どうやら女も僕と同じらしく、必死で僕を見ている。 しばらくして僕は周囲を見渡した。そしてビックリした。なんだここは、まるでガラス張りの部屋である。そのガラス張りの部屋の中には僕達二人が寝ているベットしか置いていない。あとは何もない。 やがて、ガラス張りのむこうに男が二人やってきた。男達は何かを喋っている。かすかではあるが、会話を聞き取る事ができる。
「どうやら実験は成功したようだね」 「うん、見事に交尾をしてくれた」 「これで女が妊娠をしてくれたら、僕達の研究は8割かだは完成したようなものだよ」 「あとはこの二人から完全に記憶を無くすことだ、見てご覧、男のほうが僕達のほうを見ているよ、たぶん不思議に思っているのだろう、記憶がまだ残っているようだ」 「いいじゃないか、記憶など残っていようが、女が妊娠さえしてくれれば男はもう用済みなんだから」
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