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2005/10/04(火)
アンボ
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「あんぼ」という食べ物がこの地方にはある。米の粉を練って、中に大根菜の味噌あえや野沢菜付けの佃煮みたいなものを入れて饅頭状にしたものである。 このあんぼ、昔はくず米やひえ、粟を使って作ったもので、大変まずかったものらしい。しかし今はうまい。なぜならコシヒカリにもち米を混ぜたものが多いからである。ではどうして昔はまずかったのかというと、くず米や雑穀を使っていただけではなく、とにかく米をあまり食べないようにしていたからだという。 とにかく貧しかったから、一日でも新米を食べるのを先に延ばしていたらしい。毎日毎日あんぼ、あんぼである。これでは飽きるのも無理はない。 誤解があるといけないので断っておかなければいけないが、信州の「おやき」とはまったく別の食い物である。あれは小麦粉を使っている。あんぼは米の粉である。 さて、そのあんぼであるが、昨年体験実習館のお祭りで僕が個人で作って売ったのである。30ヶ限定であったがたちまち売り切れた。そういうことなので、今回は友の会という仲間で前日に作り100ケ作ることになった。 さてどうなるかである。監修はもちろん僕なんだろうなぁ(笑)。
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