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2005/03/09(水) 初めてのコ−ヒ−
Nescafeの「香味焙煎」というものを初めて飲んでみた。たしかに香りがいいような気がする。

初めてコ−ヒ−を飲んだのは、僕が小学校1年生の頃である。否、僕だけではない、あの時初めて家族全員がコ−ヒ−なるものを口にしたのだと思う。田舎なのでココアくらいは飲んだことがあったが、コ−ヒ−というものは知っていても飲むのは初めてだったに違いない。

あの日、父親が仕事から帰るとちょうど夕食の時間だった。何かの荷物の中から取り出したものはインスタントコ−ヒ−だった。職場の誰かに貰ったのだと言っていた。当時父親は日通の仕事をしていたので、わりあい新しいものが手に入った。インスタントラ−メンなどもそうである。そんなものでも田舎ではまだ珍しい頃だった。

さて、夕食が終わって家族全員に母親がコ−ヒ−を作ってくれた。誰もそんなことは知らないから、もちろん砂糖は無しである。ココアみたいなものだろうと家族全員が期待している。なにしろ繰り返すようだがコ−ヒ−というものは人生の中で初めての経験である。

一口飲んでから、みんなが湯のみを置いた(コ−ヒ−カップなどというものはもちろんない)。みんながしかめっ面である、、苦い。
こんなまずい飲み物は初めてだとばかりに言い合った。
5歳年長の兄が、砂糖を入れればいいんだとばかりに大匙3杯くらいに砂糖を入れて飲んでみた。これなら飲めるということで、全員の湯飲みの中に砂糖がどはどばと入れられた。
たしかにこれで少しは飲めるようになった。しかし家族の誰もが、これはうまいとは一言も言わなかった。

それからそのコ−ヒ−のビンは忘れられたのではないだろうか。なぜならそれから家族が飲んでいるのを見たことがないからである。

今自販機で缶コ−ヒ−の熾烈な競争がされているのを見ると、いつもあの頃を思い出す。炭酸飲料が嫌われて、かわりにコ−ヒ−が主力となったわけである。
僕自身も一日一本は飲んでしまう。完全にくせになっている。どうもそういう力がコ−ヒ−にはあるようである。


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