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2005/06/11(土)
ギタ−
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昔ギタ−というものを弾いていた。今も時々弾くが、もう指が動かない。ゆっくりとしたアルペジオ(分散和音)や2フィンガ−や3フィンンガ−なら指が勝手に動いてくれる。 あの頃に作ったオリジナルの歌も今はあまり歌えなくなった。おそらく200曲くらいは作っただろう。僕の二十歳の頃は、素人コンサ−トを有料で開催するときには、すでに音楽著作権協会がうるさくて、オリジナルのコンサ−ト以外はできなくなっていた。 ほとんどの人たちがそんな環境の中で撤退、引退していった。オリジナル曲をたくさん持つ僕だけが取り残された。しかし、歌というものは時代とともに変わる。 その時代の歌い手はやはりその時代をしょっていると思う。流行という波は確実に流れていて、それに逆らうことはできない。 しかし、いい歌は歴史のふるいにかけられてやはり残っていくものだと思う。
先日、中学のときのバンド仲間のドラムスだった友人がひょっこり訪れた。今では社長であるが、昔の話を始めると中学、高校のときと変わらずに深夜まで話し込んでしまった。 そのとき、ラジオで流れた昔の曲で、女性シンガ−が一人で歌っている曲名と歌手名がわからないという。懐かしくてとてもさわやかな曲だったという。 いくらなんでもそれだけの情報で昔の歌は思い出せない。2、3の歌と歌手名を言ったが違うという。 さんざ考えた挙句に僕がギタ−を持って適当に歌い始めた。すると、それだと言った。 なんだこれか、なるほど。ところが今度は僕の方でもそのシンガ−が度忘れしてしまい思い出せない。 順番にもつれた糸をたどるようにして、連想ゲ−ムをしてみた。 そしてついにわかった。
高木マサである。たしかヤマハのポプコンで優勝したシンガ−である。ちなみに中島みゆきもここの出身である。
さて、そこまではよかったが今度は曲名が思い出せない。歌はすらすらと歌えるのに。
そこで、この名前でネットで検索してみた。あった、、、「ひとりぼっちの部屋」である。どこかでダウンロ−ドで買えないかなと調べたが、さすがになかった。
この歌で中学時代に二人が瞬時に戻ってしまった。 彼が帰るとき、たまには昔のバンド仲間で一緒に飲もうやと言って帰った。たった一曲の歌が、二人を昔に戻してくれた。こんな曲はやはり名曲なのではないだろうか。 それにしても、一緒に飲もうという話はなかなか進展しそうにない。
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