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2005/06/13(月)
悲観主義と落感主義
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人間には二通りの種類がある。物事を悲観的に考えるタイプと楽感的に考えるタイプである。別な言い方では、マイナス思考とプラス思考。
日本人の多くは前者ではないかと思う。日本に仏教が広まったひとつにこれがあると思う。五木寛之も「大河の一滴」という著書の中で書いているが、仏教は究極のマイナス思考である。ところが、ブッタは徹底的に悲観的に考えた挙句に出した結論は、欲を捨てるということである。捨てることにより自由になるということを打ち出したのである。 東洋医学では、これを「陰きまわれば陽となり、陽きわまれば陰となる」と書いてある。これが基本となっている。理屈はよくわかる。たとえば寒い思いを持続した場合、抵抗力が衰え風邪(かぜのウィルス)が侵入し、これを追い払う場合に熱をだすという具合である。
血液型で言えば、(根拠はないがなぜかよくあたっている)A型。常に悲観的に考えて、最悪の場合を想定して行動するタイプ。これに対して後者はO型である。究極のA型がAB型で、究極のO型がB型であると勝手に考えている。商売柄、前者が陰なら後者が陽。
僕自身は間違いなく前者であるマイナス思考。常に最悪の場合を考えて行動するタイプ。だから事前の準備などは周到にするタイプである。この性格を損だと思うこともある。日本に一番多いサラリ−マンタイプではないかと思っている。
ただし楽感的なところもあるが、これは開き直りである。いわゆる努力して準備して、やってみてそれでもだめなときは、しばらくは落ち込むが、もっともっと落ち込んでも自殺とかは絶対に考えない。 陰きわまれば陽となる、、つまり開き直るのである。なるようになれ、後は天にまかせたといって楽々と寝てしまうこともできる。
努力して、それでも駄目なときは、自分の努力がたりなかったなどとは思わない。それでも駄目なときは、自分が悪いのではない、環境が悪いのだと。すごい開き直りである。そして、そのときは酒がかたわらにある時が多い。
まったく、、、しかし酒はこんなときはいいものである。
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