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2005/08/03(水)
お悔やみ
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夜の9時ごろ、東京でお世話になった先生の娘より電話があった。猫のメモリ−が亡くなったとの事である。このシャム猫、僕の飼っているチンタと兄弟である。 享年19歳。人間でいえば90歳はゆうに超えているだろう。心臓病だった。 チンタも中越地震のとき、ショックで生死の境をさまよったが、見事に復活した。
なんともやるせない気持ちである。思えば、あの先生の家で家族同様の付き合いをさせてもらった。その先生の旦那が寿司の板前さんで、いろいろな事を教えてもらった。その旦那も10年前に亡くなっている。僕が時々寿司を握るのはあの旦那の影響である。僕が茶碗蒸しを腹いっぱい食いたいといったら、どんぶりに三つくらい作ってくれた。風呂は毎日のように入らせてもらった。その娘が当時中学生で僕も勉強を教えたり、ギタ−を教えたりしていた。 メモリ−とチンタは、いつも一緒だった。あの頃、、僕が26歳くらいだった。仕事と学校で、ほとんど遊びに行くこともなく東京の3年間が終わった。 アパ−トで内緒で飼っていたのである。そしてそのまま田舎に連れてきた。 思えばあの頃が僕の人生で一番充実していたのかもしれない。睡眠時間は毎日4時間くらい。生きていくのに精一杯だったのだが、チンタを飼う事になってから、寂しさがなくなった。
別れというものはいつも付きまとうものであるが、付き合いが長いほど別れはつらくなる。 たぶん今夜は通夜なのだろう。あの家族になにもしてあげることができない。魚沼コシヒカリをお斎米におくってあげよう。それくらいしかできない。
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