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2005/08/06(土) 雨の中
夕方、仕事が終わってから土器の野焼き。おき火が残っているうちに焼かないかと学芸員より連絡がある。
すっ飛んでいく途中にぽつぽつと雨。薪を積んで大型土器をふたつ置いて、その上にまた薪を積んで。

その頃にはおき火より、火力が徐々に強まりピ−ク。土器が真っ赤に燃えている。この色こそ、縄文の色。フォトショップでは出せない本物の色。と、このとき夕立の襲来である。あと10分待ってもらえば、、と恨み言。割りたくない、苦労した土器を割りたくないの一心で、どしゃ降りの雨の中、雷の音を聞きながらずぶぬれとなり薪を運ぶ。火の中にいる限り土器は安心である。ただし雨にあたると土器が急冷して爆発する。何度も何度も薪を運んでは積んでいく。雨に叩かれながらも薪は燃え尽きていく。また薪を積む。しばらくは大丈夫。そしてまた燃え尽きて、、火が勝つか雨が勝つか、、、ずぶぬれで見守りながら、、。野焼きの周囲には雨水が池のようにたまっている。この水がすでにお湯になっている。
これだけやって割れたら、それは天の声、あきらめるしかない。

ずいぶん長い夕立だった。土器はなんとか無事みたいである。天は我々に味方をしてくれた。

今度は取り出すタイミングである。いつまでも入れておくと、下部と上部の温度差で土器が割れる。
少しずつおきを広げ、学芸員が棒にひっかけて取り出してくれる。やった完成だ。割れていない。

疲れ果てたあと、土器を見ながら缶ビ−ル。これがうまい。たぶん今年の夏のビ−ルでは一番だろう。しかもいつもの発泡酒ではない。キリンのプレミアムである。
夏、、遠かった思い出のひとつに、本日夕立の中での土器焼きがまたひとつ加わった。
人生、いつでも青春、これを地でいったようなもの。
学芸員の山本氏に感謝。本当に感謝である。

十日町から長岡地区の土器作りの人たちは、野焼きが不得意と聞いた。それはこちらも同じ。やるたびに一年生である。でもやった回数だけ津南町のほうがランクが上になる。
今度は合同で焼いてみたい。同じような馬鹿がたくさん集まれば、自分も単なる馬鹿ではなくなるだろう。


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