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2005/09/07(水)
台風が去って
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台風が無事通り過ぎた。一時期風が強かったが、こんなものならまぁいいほうだろう。天災の前では人類は無力である。アメリカのカトレ−ナでそのことを感じた人は多かったと思う。世界最強の国におそいかった天災、この前で軍人ブッシュは手も足も出なかった。 自然界において、人間は草むらの蟻のようなものである。それでも必死に働いている。キャンプに行った時など、ひまなものだから蟻をボ−っと見ていると、こいつらに感情はあるのだろうかと考えてしまう。 怒りや悲しみがあるのなら、それはかなりつらいことである。そんなことを考えるのはキャンプの時くらいであるが、イソップ童話だったかな?「蟻とキリギリス」の寓話があった。これをじっくりと考えた。遊んで音楽ばかりやっていたキリギリスは、寒風の中、アリさんたちの家を訪れる。そして助けてもらう。 ところがこの話、無理がある。たとえアリが今助けてやっても、とうていキリギリスは冬は越せない。ということはどういう事かというと、アリ達にしてみれば、自らおいしそうな餌が飛び込んで来たことになる。しかも音楽家だから退屈な冬のリクレ−ションにはもってこいである。 音楽を聴きながら、大いに楽しんで、その挙句、この音楽家は最後の冬を乗り切るための餌になる。これはもちろんアリさんたちにすれば歓迎してくれるわけである。まったく、なんと残酷な話であろう。
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