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2006/03/24(金) 本当にあった悲しい話
 これは小説ではないが、事実は小説よりも奇なりともいうのでここに記してみる。これは本日聞いた話である。思わず目頭が熱くなった。
 この町のとある集落の話、年齢は64歳、おばあちゃんである。孫の子守も終わり、明日は旅行に出かけるということで近所の家でおばあちゃん達と何を着ていこうかと茶のみ話に花が咲いていた。そして帰宅した。帰宅してから早速二階に上がり着ていくものを調べていたらしい。
 おじいちゃんはお母さんが帰ってきたことを知っていたがまっすぐに2階に上がったので気にも止めずにいた。しばらくすると何かうめく声がするというので、どこだろうとよくよく聞いてみるとどうやら2階のほうらしい、急いで2階に上がってみるとお母さんが倒れてうめいていた。
「かあちゃん!!」
と駆け寄ったときにはすでに事が切れていた。とにかくすぐに救急車を呼び、病院に運ばれていったが、病名はくも膜下出血、手術もできなくそのまま冥土へ旅立った。くも膜でも細い血管であれば手術のしようもあったらしいが、なにしろ太い血管からの出血で間に合わなかったらしい。
 ところでよそへ嫁いでいったこの人の娘さんは看護師である。知らせを聞いて駆けつけたが、もちろん死に目に会えなかった。あまりに急な事で親族もほとんど間に合わなかったらしい。
 この看護師をしている娘さん、亡くなった母親に向かって言ったそうである。

「ごめんね、かあちゃん、私がこんな職業をしているのに気づいてあげられなくって。ごめんね、さんざん苦労をかけてしまってろくな親孝行もしてやれなくって、これから一杯旅行や楽しいことをして欲しかったのに・・・・」

 その時である、すでに心臓も止まってからずいぶん時間が経っているお母さんの死顔から一筋の涙がす−っと伝わったそうである。このことは親族である大勢の人が見ていたそうである。親族のみなさんは、この娘さんの台詞と仏様から流れた涙みて全員がすすり泣いたそうである。

 心臓が閉まってももしかしたらある程度は意識というものは残っているのかも知れない。ただこのことをたとえば小説に書いたとしたら、なんとなく嘘に聞こえてしまうだろう。でもこれは現実にあった事である。


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