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2006/04/11(火)
思い出 その2
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さて、チンタが友達となってからは、仕事が終わるとまっすぐアパ−トに帰るようになった。昼間は学校、夜はバイトという生活ではアパ−トにいられる時間はわずかである。 一杯飲みに行こうぜと誘われても断り、セブンイレブンやロウソンで必ずチンタにお土産を買って帰るという毎日である。待っているものがいるということはこんなに幸せなものなのかということを実感した。つまりチンタが僕の初めての家族だったのだ。 あの日、いつものように帰ると、なんと部屋が真っ白である。一瞬何事が起きたのかと思い、よくよく見るとティッシュペ−パ−が部屋中に散乱していたのだ。チンタの仕業である。次から次へと引っ張り出せるティッシュを面白がって引っ張り出したのである。 運動不足を避けるため近くの公園に連れて行ったりした。ある日いつものように紐を外しのびのびと運動をさせていたら、犬を連れた人がやってきた。これにはチンタもびっくりである。何しろあんなに大きい猫(犬)は生まれて初めて見る。びっくりしたチンタは近くの木に駆け上った。ところが・・・降りてこれないのである。仕方ないので僕も木登りである。3mくらいの高さからチンタを呼ぶが、にゃぁにゃぁ鳴くだけで降りてこれない。やっとの思いでつかまえてアパ−トに帰りやっと落ち着いてた覚えがある。当然バイトには遅刻した。
この写真はチンタがティッシュをひっぱり出しているときのものである。なつかしいなぁ、汚いアパ−トだったけど、これが僕とチンタの共同生活の空間である。
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