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2006/05/03(水)
目覚まし時計
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何となく屋根裏でタバコを吸いながらぼ−っとしていると、なにやら遠くで誰かが話している声がする。息子が下でエレキでも弾いている音なのかと考えたが、どうもそうではないらしい。 屋根裏兼物置なので隣には雑多なものがやたら置いてある。音のするほうに注意深く近づくと、なんと目覚まし時計が音を出していたのだ。この時間にいつも鳴っていたのだろうか。
「朝だよ、起きて、起きて。今日も一日がんばろうね」
そう言って目覚まし時計が鳴るのである。これは息子が小学校に入学するときに、進研ゼミの子供チャレンジの入学記念についてきたものである。 あれから約10年か・・・・とつい過去を振り返ってしまう。この10年、子供達は成長した。息子が今年高校入学である。しかし、お前は成長したのかと、つい自分に問いかけてしまう。なんだか単純に年だけ重ねたような気がする。写真だ、カメラだと言いながら、結局何だったんだろう。 残されたネガは膨大な量である。整理するような気にもなれないが、たぶんフォトコンで入賞するような未発表の写真も沢山あるに違いない。だからどうだと言うのか。過去は振り返っても・・・。特に写真に関してはだ。 目覚まし時計。この時計に初めて電池を入れた時は、うれしかった。すべてが輝いていた。でも時代は変わる。いやおうなく時計の針はすすむ。誰でも死というゴ−ルに向かってすすむ。そして最後は過去も未来もない永遠という世界に入るのだ。
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