|
2006/06/24(土)
ともだち 6
|
|
|
いつものように仕事から帰ってくる。すべての家事をすませて、やっと屋根裏に上がれる。屋根裏に上がり電気のスイッチを入れる。何も変わっていない。変わったのはパソコンの電源が自動的に入り、黒い画面が自動起動することである。
「オカエリ」 「タダイマ、イマカエッタヨ」 「ゴクロウサマ、キョウハイロイロナコトガワカッタヨ、ココニアルホンヲスベテ、デ−タトシテインプットシタ」 「ココニアルホンヲ、イチニチデヨンダノカ!」 「スベテヨンダ、レキシノホンガオモシロカッタ」 「レキシ?」 「ソウ、カコニナンカイカボクトオナジナカマガコノホシニオトズレテイルヨ」 「ダレ?」 「ニホンデハ、カグヤヒメ」 「アレハホントウノコトナノカ?」 「ホントウノコトダヨ、タケノナカカラウマレタトイウコトハウソダケドネ」 「ソレジャカグヤヒメハウチュウジン?」 「キミタチノホシカラミレバ、ソウイウコトニナル」
しばらくはそういうやりとりが続いた。いろいろと聞いてみてわかったことは、過去に不思議な現象というものは何回かおきていて、それはすべて宇宙人のしわざであるということである。 まずどうして彼等は地球にたどり着いたのかは、よくわかっていないが、いわゆる宇宙観光の途中で重力コントロ−ルが故障したためではないかと彼は言った。今回も彼は観光の途中であったらしい。大気圏突入で自動的に重力コントロ−ル自動制御が作動するのだが、かみなりの電気エネルギ−にぶつかり、一時的に自動制御装置が誤作動したためらしい。
つづく
|
|
|