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2006/06/25(日)
ともだち 7
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それからの僕の毎日は、このわけのわからない宇宙人とのパソコンを通じての会話が楽しみになっていった。彼もまた同じらしく、屋根裏にある本を読んだ知識でしかないが、充分に会話ができるようになった。 仕事から帰るとまずすることはパソコンとの対話であり、最近では悩みなども彼に打ち明けるようになった。 彼によれば、この星に住む人間は下等であり、戦争という殺し合いは永久に消えることはないという。それは人間という生物の性であるらしい。争うこと、殺しあうことは冷静に考えれば、何の得にもならないにもかかわらず、長い歴史の中で繰り返されている。これは下等の生物の特徴であると言うのだ。これには僕も何も反論できなかった。 あるとき疑問に思ったことを聞いてみた。
「キミハナニヲタベテイキテイルノダ」 「ボクハトウブンハナニモタベナイデイキテイケル、ボクノカラダノナカニハ、エネルギ−ヲタクワエルキノウガアル、ダケドイズレハナクナルダロウ」 「エネルギ−ガナクナッタラキミハシヌノカ?」 「コノホシノコトバデハソウイウコトニナル」 「コノホシデナニカキミノエネルギ−ニナルモノハナイノカ?」 「ザンネンナガラナイ」 「・・・・・」
僕はそれまでに彼に迎えが来てくれることを祈った。
つづく
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