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2006/06/29(木) ともだち 11
 その日僕の携帯に女房から電話がかかってきた。息子が交通事故で病院に運ばれたという。僕はすぐに病院に車を走らせた。
 息子は集中治療室だった。女房が廊下で座っていた。状況を聞くと、トラックの居眠り運転である。。歩道を歩いていた息子のところに突っ込んできたらしい。意識不明の重態だという。
 それから2日間僕と女房は付きっ切りであった。とりあえず交代で自宅に戻ることにした。女房を先に自宅で休ませると、僕も3日ぶりで自宅に帰った。
 自宅に帰ると、まるで力の抜けた人形のようになり屋根裏に上がった。パソコンが自動的に起動した。

「ドウシタノダ、ナニカアッタノカ・・・・」

 僕はしばらく放心状態でディスプレイを見ていた。とてもパソコンのキ−ボ−ドを叩く気になれない。するとまたディスプレイに表示された。

「トテモツカレテイルミタイダネ・・」

 僕はやっとパソコンのキ−ボ−ドを打ち始めた。

「ムスコガジコニアッタ・・シニソウダ」
「シニソウ・・・・?」
「ソウダ、イノチ・・ツマリセイメイエネルギ−ガナクナリソウダ」
「ムスコヲアイシテイルノカ?」
「アイシテイル、デキルコトナラボクノエネルギ−ヲスベテムスコニアゲタイ」
「・・・・・」

つづく


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