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2006/07/21(金)
かげろう
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かげろうという虫がいる。こいつは地上ではあまり生きられないという。幼虫はあり地獄で有名である。5日前から屋根裏の網戸の外に止まっている。まったく動かない。おそらく死んでいるのだろう。かげろうについて調べた。
「蟻地獄はよく知られているが、案外成虫のうすばかげろうは見たことない方が多いのではないだろうか。幼虫は土の中に住んで、ダニみたいな不細工な形をしているが、成虫になると大きな透明の羽根を持った美しい姿になる。ただ、薄暗い所を好むようで陰気くさいイメージがあるが。 幼虫の蟻地獄は、乾いた細かい土ですり鉢状のわなを作る。小さな虫がそこにはまりこむと流砂のように崩れてきてはい上がることが出来ない。底に蟻地獄が隠れていて、ハサミのようなあごで虫を捕まえ食べてしまう。子供の頃よくやったのは、蟻などを捕まえてきてわざと穴へ放り込んで、餌を捕まえるのを観察した。細い枝でつつくと虫と勘違いして出てくるので、騙して遊んだりもした。子供の頃はおもちゃなどはほとんど買い与えてもらえなかったので、このような面白い虫たちは格好の遊び相手だった。おもちゃが無かったら無かったで、子供は自分で遊びを見つける。当時は店に売っているおもちゃが欲しくて仕方なかったが、お陰で良い経験が出来て良かったと思っている。」
以上引用である。僕も子供の頃面白がってよく蟻をつかまえては蟻地獄に放り込んだ。蟻にとってはずいぶんと災難な事だっただろう。たいていは神社の床下などにいる。僕の子供には、ウルトラマンに出てくる怪獣「アントラ−」だと言って教えた。夏休みのラジオ体操の後、熱心に子供達も観察していた。今では親子ともども懐かしい思い出となった。そして今親父は、かげろうを見て人生の無常を感じるようになった(笑)。
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