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2006/08/31(木) ペイント
 さて、以前にいただいたストラトのエレキ、前のオ−ナ−が穴あけ加工をしたあと、ペイントをしようとして途中であきらめた形跡がある。次に息子がやろうとしてあきらめたらしい。今度は親父である。年をくってるぶん成功の確率が高い(笑)。
 まず工具であるがスクレイパ−という道具があることをアコギのりぺアで知っていたので、それを購入。とはいっても専門の工具ではなく、ホ−ムセンタ−で買った一般的なもの。これで充分である。息子はサンドペ−パ−ですべてやろうとして、そのあまりにも遠い道のりにあきらめたみたいである。新しいエレキを買ってやったので途中で放り投げてあった。
 スクレイパ−でこつこつとはがしていくと、白の下地塗装があらわれた。これはこのまま生かすことにして、うまくぺりぺりとはがしていく。問題は何色にするかである。やはり黒かと考えてみる。クラプトンのブラッキ−がいいが、それでは面白くない。そこで考えたのがカメラのときにさんざんお世話になった黒のつや消しマット、これでいこうと考えている。
 さて削りはじめた途中で気がついたのだが、もしかしたらこれ単版だろうかと。でもそれにしては軽い。もしかしたらチップ材だったりして(笑)。
 

2006/08/30(水) 新しい家族
 朝方7時に女房の友達から電話があり、今野良猫のチビタマがきているから猫を見に来てくれますか、というので、すぐに出かけた。その家に着くと、三毛猫のかわいいのがいた。抱くとすぐにごろごろとのどを鳴らした。その時、決まったな、この猫にしようと心に決めた。
 今年の春、チンタが死んだり、親戚の不幸と、不幸続きの我が家だが、以前より新しい猫を飼いたいと女房と子供にせがまれていた。しかし、いくらなんでも一年忌にもならないのにとしぶっていたが、とうとう許可を出してしまった。
 夕方女房が猫を連れてきた。なかなかお利口な猫で、野良だったくせに人になついている。家の中が明るくなった。トイレもすぐに覚え、家の中をひととおり点検するともう我が家のようにくつろいでいる。
 この猫、5月生まれと言うから、もしかしたらチンタの生まれ変わりなのではとみんなで話した。名前は、チビタマでいいかと思うが、まだ決定したわけではない。
 夜は一緒に寝た。ただし、朝方4時に起こされた。この4時というのもチンタと一緒だ。チンタの生まれ代わりということで大事に育てようと思う。実に素直でいい猫である。

2006/08/29(火) エレキとアコギ
 2台の中国製のストラト、どちらを所有するかで高一の息子と中三の娘が相談していた。結局赤のメタリックを息子が、サンバ−ストのほうを娘が使うことになった。どうしてそうなったかというと娘のほうがサンバ−ストのほうが弾きやすいということで決着を迎えたみたいである。
 しかし、そうなるとアンプのちいさいのをもう一台買ってやらなくてはいけないと思うが、それはまだ先でいいだろう。あまりへたくそなうちにでかい音を出されても困るので(笑)。
 ところで女房の怒りをかいそうなので、子供達に、おかあさんには黙っていろよと念を押したら、大丈夫、おかあさんは気がつかないからと言われた。案の定、女房はまったく気づいていない(笑)。いや〜O型の女房でよかったなぁ(笑)。

2006/08/28(月) 飲みに行くのを我慢して
 一杯飲み屋に行くのを我慢して子供達にエレキを買ってあげた、というのは嘘で、ヤフオクで衝動買いをしたというのが本当のところである(笑)。
 画像左からフェンタ−のサンバ−ストのコピ−、次がキブソンのSG、これは本物、次が赤のメタリックのフェンダ−のコピ−モデル、これは超有名なフォトジェニック、次が隣の人からいただいたアイバニ−のコピ−、メイソンである。こうやって並べてみると、本当に物に関しては恵まれた時代だと思う。ただし、心はどんどん貧しくなっていく。
 昔の憧れのキダ−リスト、クラプトン、ペイジ、ベック、ジミヘンなどは最近の息子が買ったギタ−雑誌を見ても今だにかわらないのだからびっくりしてしまう。いわゆるス−パ−スタ−が不在なのである。
 さて二人の子供に何を教えていいのかに迷ってしまう。とりあえず、アコギではコ−ドのマスタ−、エレキではスケ−ルの練習をさせようと思う。う〜ん、教えるということは難しい。正直なところ勝手にやれというところである。

2006/08/27(日) インタ−ネットの世界
 キダ−のリペアにはまっている今現在であるが、もともとこれはネットの世界があったからこそ広がった世界である。リペアの専門家のサイトだけでも5つもみつけた。それぞれ専門分野があり、得意の分野があるようである。
 そこで、最近カメラやってねぇのかとお叱りの声がちらちらと聞こえてくるが、撮影に行く時間がないというのが正直なところである。カメラの修理はジャンクが自然に入り次第にぼちぼちとやってはいるが、ペ−スはずいぶんと落ちている。
 カメラ修理のサイトもたくさんあり、僕が始めた頃はパソコンのパの字もなかったわけだが、いろいろな修理のサイトを見てみるとほとんど僕がすでにやってしまったことばかりである。だから特に驚くこともない。
 それともうひとつの趣味の陶芸、これはネットでは作品鑑賞という意味で覗いている。そう意味では面白い。陶芸はやってみてなんぼの世界だからそんなところである。
 いずれにしてもネットが生活を変えたことは事実である。ネットで調べれば大体のことは分かるし、突っ込んだ知識もある分野では手に入る。どの世界にもオタクというものはあって、ありがたい限りである。

2006/08/26(土) フレットワイヤ−の交換
 素人がやたらとやってはいけない禁断の領域であるフレットワイヤ−の交換をやってしまった。
 新品のワイヤ−でもネットで頼めば30センチで300円くらいで手に入るのだが、送料、振込等で面倒である。そこでふと思いついたのが捨ててもいいようなグヤト−ンのストラトである。そのネックからむりやりはずしてカワイのマ−チン000-28コピ−モデル(勝手にそう呼んでいる)に移植した。というのはこのカワイ000-28はワイヤ−がネック幅より狭く、長さもまちまちである。新品のときからこうだったのかと不思議である。
 音が悪ければここまでいじらないが、結構いい音がするので改造してしまった。ついでにネックサイドのポジションマ−クもついていなかったので彫りこみで入れた。これで抜群に弾きやすくなる・・はずである。まだ弦を張っていないのでノ−コメントだが(笑)。

2006/08/25(金) 本物とコピ−
さて、ジャンクギタ−のまたまた完成である。こうして本物とコピ−を並べてみると、、むふふ、、よくできている。どうせならヘッドのロゴもキブソンになどととんでもないことを考えてしまう。日本ではまずいが、ロシアや中国なら可能かもしれない。
 しかし、しかしである。音はまねができない。今回弾き比べてみて愕然とした。音のボリュ−ム感は似ているが、繊細さがコピ−にはない。音まではコピ−できないのだ。
 音の違いとは何か、口で説明できないが、繊細さとがさつさとでも言おうか、日本酒の吟醸とアル添の差といおうか、まぁそんなところである。
 しかし、アリアのコピ−が駄目なギタ−かというとそういうことではない。いい音がしている。本物を知らなければこれで満足しているだろう。ホリュ−ム感はヤマハよりあるのではないかと思う。

2006/08/24(木) Ariaのジャンクギタ−
 どこでどう伝わるのか知らないが、またまたジャンクギタ−が手に入った。どう伝わるのかというより、このブログで伝えているせいなのか、友達の友達からわたってきた。捨てるのももったいないし、持っていてもどうしようもないという代物らしい。もちろんこのギタ−の元の所有者とは面識はない。
 仔細に見ると、ナットははずれていて、ネック指板のところが浮き上がっている。なんとかなるかなぁという感じで昨夜、タイトボンドでくっつけてグリップを4本で固定しておいた。早朝にグリップをはずして弦をためしに張ってみると・・予想通りである。ネックは逆反りで開放でびびる。順反りよりは始末がいいのかと思うが、これから何日もかけて調整である。
 このギタ−、かなり使い込んでいる。なぜ指板が浮いているのかはちょっと考えれば分かるのだが、うまい具合に倒したのだろう。そのときの反動で離れたのだと思う。ペグも4弦用のところが曲がり、これは逆の力をペンチで加えて簡単に直した。多少チュ−ニングのときに問題が出るかもしれないが、音を合わせてまえばあとはそんなに困らないだろう。これはいよいよ駄目なら交換すればいいだけのことである。でもたぶんそのまま使うと思うけど(笑)。
 弦を試しに張っただけなのだが、これはいい音がする。すぐにわかる。かなり枯れたボディで、詳しくチェックするとトップはスプルース単板である。当時AriAはかなり力を入れていたことが分かる。単板か合板かの見分け方はサウンドホ−ルの端をを見るとよくわかる。他はサイド、バック、ネック共にマホガニ−であるとみた。この作り、本家のハミングバ−ドカスタムと全く一緒である。持っているからよくわかる(笑)。もしかしたら本家よりもいい音がしたりして(笑)。
 あ〜、危惧していたことが現実になりそうである。我が家にギタ−がごろごろとあるようになって来た。演奏者が今のところ3名いるのでまぁいいのかと思うが、まだ合奏するほど子供たちがうまくなっていない。ジャズベ−スもあるし、これでドラムスがあれば本格的バンドができる。しかしまた女房に怒られる、すでにその用意がしてあるみたいである(笑)。

2006/08/23(水) ヤフオク衝動買い
 買い物用語の中に「衝動買い」という言葉がある。今回ヤフオクでそれをやってしまった。
 息子がギブソンでなくもっと気楽に練習できるエレキが欲しいということで、買う気もなかったがなんとなく見ていると、あるある、いろいろなエレキ。しかも両極端である。高いものから安いものまでもりだくさん。
 そんな中、中国製フォトジェニックのエレキ、エンジのメタリックが3500円くらいのものを見つける。新品である。それともうひとつ新古品、買ったばかり3ヶ月というもの、こちらは3000円になっている。なんとなく入札をする。エンジのストラトはなかなかいいなぁと思うし、サンバ−ストのストラトもいいなぁ、個人的にはサンバ−ストかなぁ、古い時代の人間としてはこちらがいい。
 その後、すぐに息子の携帯にメ−ルする。見てくれるか不安だったが、すぐに返事が来た。フォトジェニックのエンジのほうがいいということである。すぐまた再入札、あと5分、結果として6500円にて落札した。さてエンジのほうはいくらになったかなと見てみると、うっ・・・こちらもまさかの5000円で落札。
 まいったなぁという感じである。ギタ−は送料が1500円なので、合計するとそこそこの価格になる。あっと言う間に2台のエレキを買ってしまった。
 一台は当然娘にやることになるだろうが、まさに衝動買いである。しかもヤフオク、キャンセルはご法度である。喜ぶのは子供達ばかり。こちらは今月の小遣いがもうない・・とほほである。

2006/08/22(火) 最近のエレキギタ−と中国事情
 最近リサイクルショップなどにいくと、とんでもなく安いエレキがあったりする。価格は中古とはいえ5000円前後からある。不思議に思い店の人に聞くと、新品で一万円前後ですから・・と笑っていた。さらに、安いものは中国製がかなり進出してきているので全体の価格が下がっているそうである。もちろんギブソン、フェンダ−などの古いものはビンテ−ジもので高いのだそうだが、普通に弾く分にはこれで充分ですよ・・と。
 このあたりの事情はすべての業界にいえているのかもしれない。中国製というものは昔は質が悪かったというイメ−ジだが、今は違う。品質管理が徹底しているのと検品がしっかりしてきているのだろう。
 最近の中国の事情をある人から聞いた。息子が日本企業の工場長として中国に赴任していて、又聞きではあるが。
 まず中国人は風呂に入らない。というより自宅に風呂という設備がない。ないから当然入浴はしない。このあたりは昔から変わっていないようである。中国、ロシアに従軍していた祖父がよく言っていたが、中国人は一生のうちに風呂に三回しか入らない。まず産湯であり、次に結構式の日であり、最後は死ぬときだと。
 これは少しオ−バ−な気がするが、それじゃ体は洗わないのかというと、洗うけど行水程度らしい。
 さて、元に戻りその工場長のお話。まず地方と中央の生活レベルの格差がひどい。当然賃金も違う。中国の高度経済成長に伴い、人員確保のために地方に人材を求めるようになると、いろいな人が工場で雇用されるようになる。
 ある日工場長が、工場を見回りに出かけた。独身の若い工場長なのでつい結構かわいい若い女の子のところに行き話をした。ところが近づくと・・・臭い。どこから匂うのだろうと注意するとどうも足から匂ってくるようである。工場長はその女の子に聞いた。この靴下を洗ったのはいつだ?と。答えは一カ月前だそうである。すべてがこんな感じなので、製品づくりにも注意しないとそれが現れる。
 日本の工場では、製品の梱包にガムやチョコレ−トを食べながらやるところはまず無いだろう。小さな町工場でさえもである。ところが中国ではあたりまえにある。だから納品した後に苦情が来ることがあるらしい。つまり製品の化粧箱の中に、ガムやキャラメルの包装紙が入っていたというのだ。信じられないことだが。
 別に中国を卑下しているわけではないが、どうしてこんなことになるかというと、急激な経済成長に国民がついていけないのである。中国は広すぎて生活レベルが全体に向上するのに時間がかかるということなのだろう。
 ギタ−やカメラ、パソコンなどの精密工業製品は恐らく大都市で作られていると思うが、ここでは製品管理がしっかりしていると見ていいだろう。衣類などを見てもかなり品質的に安定してきている。
 中国には僕も2回ほど行っているが、あの頃とは大きく事情が違っているようである。あの頃は北京でさえもまだ人民服があたりまえだった。今TVで見ると人民服を着ているのはお年寄りくらいである。
 先日TVで小泉首相の靖国神社参拝が問題となり、中国の人にインタビュ−していた。どう思われますかという質問に、若い人たちは「遺憾に思う」という答えが多かったのに対し、お年よりは「あの人も頑固だねぇ・・(笑)」という答えがあり女房と一緒に大笑いした。たしかに頑固である。でも個人的に僕はそれでいいと思う。主義主張を曲げない小泉首相を僕は評価する。あれだけ徹底した政治家は戦後では吉田茂を除いては初めてなのではないかと思う。吉田茂は僕は本の中でしか知らないが、かなりの頑固じじいだったみたいである。今度NHKの「その時歴史は動いた」で2回にわたりやるらしい。是非忘れていなければ見たいものである。
 さて、中国。これから必ず何か大きな問題が起きてくるだろう。その時中国は社会主義と資本主義の二つの矛盾を処理しなくてはいけない。かなり難しいことだと思う。

2006/08/21(月) ジャンクギタ− その5
 さてジャンクギタ−最終章。見事にリペアしちゃいました。早く弦を張って音を聞いてみたいのだが、ムラマサ氏、ボディをこつこつと叩いて、こりゃあ駄目だとつぶやく。
 ではと僕もボディを叩いてみる。普通はぽんぽんという感じで響くものだが、ボコボコという感じである。こりゃぁ駄目かも。
 それにしてもこのジャンク、ムラマサ氏の言うとおり、楽しませてもらった。ギタ−をここまでばらしたのも初めてだが、ここまで組み立てたのも初めて。楽しい一週間だった。
 実は、、もう一台ジャンクのギタ−が手に入る予定である。またまたという感じだが、お金をほとんどかけずに楽しむのだから罪はないでしょう(笑)。だいぶ要領もわかったし。

2006/08/20(日) ジャンクギタ− その4
 毎度ギタ−のリペアネタで恐縮であるが、今回はすべてが驚くほどうまくいき、最後の工程であるブリッジのエンドピン用の穴あけである。実はこの裏に補強材があり、新たに交換したので実際の穴はふさがっている。これをドリルで穴をあけるわけで、5mmだか6mmの歯でカガっとやって12本分を一挙に空ける。
 浮き上がったブリッジは元通り平らになりあちこちに補強材を入れている。ネックのそりも直した。あとはエンドピンと12弦用の弦を買ってきて張るだけである。
 画像はムラマサ氏がドリルで穴を空けているところ。二人の合作ともいえるが、さぁ二人で使いましょうという話の中、ムラマサ氏、
「俺はいらない、俺の家に持ってくるなよ・・」
なんていうつれない返事だろう。元のギタ−の状態を知っているから無理も無いけど(笑)。

2006/08/19(土) ジャンクギタ− その3
 さてムラマサ氏の作り上げた必殺リペアマシンは見事に功を奏した。ブリッジ浮きはかくして二人の合作で大成功である。
 次の工程・・ブリッジの再癒着と、ネックのそりである。たぶん、やっているときが面白くて、成功したらもう面白くないのだろうが、わかっている、肯定を楽しむことである。たとえば面白い小説はどんなに長編でも、終わりに近づくとなんだか残念に感じるようなもの。人生とはそういうものである(笑)。

2006/08/18(金) ジャンクギタ− その2
ブリッジ部の浮き上がりをどうしようかと考えていたら、友人であるムラマサ氏、ちょっと待ってろと自宅に戻ること10分、単管パイプとカッタ−を持ってきてたちまちのうちに専用の道具を作り始めた。汗だくである。単管パイプとの間にジャッキを入れて締め付けようというもの。
 さて、いい大人が遊びでこんなことをやっているのだが、ムラマサ氏、やることがすごい。道具も持っているが、そのバイタリティには頭が下がる。
 ひととおり作業が終了したところで、僕が彼に聞く、
「ここまでやる意味があるのかなぁ・・・・」
 すると彼は、しばらく考えていたが
「ない・・・・」
 と、一言。

次に聞く、このギタ−は当時、いくらくらいかと。彼は品番をみてつぶやく
「一万八千円」
それを聞いて僕がまたぼそりとつぶやく
「やる意味がないかぁ・・・」
彼も一言
「ない・・・」

 でもおもしろいと思う。ここまでギタ−をばらして、価値の無いものに力を注ぎ込むなんて。
彼が帰るときに僕は一応礼をいうが、そのあとにちょっとさびしく言う、
「こういう意味のないことに精一杯の力を入れられる俺達ってすごいことなのかなぁ・・、もしかして俺達の人生の縮図だったりして・・」
彼はまた答える、
「人生とはこういうものなんだ!」

 ギタ−のリペアを人生につなげられる彼はとても偉大だと感じた。

2006/08/17(木) ジャンクギタ−
ジャンクの12弦ギタ−を友人のムラマサさんのところから持ってくる。これはもう捨てるしかないという代物だが、後学のためにリペアすることにする。
 ジャンク部分はまずネック基部のひび割れのためにネックが途中で曲がっていることと、ブリッジの部分が浮き上がっていることである。ネックは何とかなりそうだが、ブリッジの浮き上がりはどうしようかと考えている。
 とりあえずバックの板をはずしてみた。ギタ−の内部を見ることはあまり無いのだが、実は僕自身ここまでやったのははじめてである。はずしてみたら、ほこりと何十年前のたばこの吸殻が出てきた。

2006/08/16(水) カワイのギタ−
 隣の人から、壊れているけどと以前にいただいたギタ−、サドルがもう一本余っていたので正式に調整してリペアを行なった。現高を微妙に調整して新品のマ-チンの弦を張った。
 驚いたことに、予想外のいい音を出してくれた。まさかという感じの音である。低音部の厚み、高音部の切れのよさ、このあたり主観的なので表現が難しいが、とにかくいい音である。
 残念なのは、ネックの厚みがかなりあることである。型番を見ると、MF-300となっているので、3万円もしたのかと思うのだが、まさか3千円ではないと思うが、さすがのネットもここまでは検索できなかった。
 サドル一本でこんなに音が変わるのかと、アコギの奥の深さを知った気がする。

2006/08/15(火) サドル
 サドルといっても自転車のサドルではない。ギタ−のサドルである。と言ってすぐにわかる人はかなりの通である。
 ギブソンの音がある日、急におかしくなった。弦を張り替えても同じである。仔細に音をチェックすると、どうも一弦と二弦がびびっているようである。つまり高音部が死んでいる。よくよく観察すると、ブリッジ部のサドルがかなり磨耗している。どうもここが原因みたいである。サドルの交換が必要である。
 さっそくネットで調べてみると、象牙のサドルが一本3000円もする。高い・・・。次にヤフオク・・あった、2本で1300円で即決価格である。ただしこちらは牛骨だが。
 サイズを少し大きめのものを指定してすぐに入札、即落札。5分後にメ-ルが届き、明日のお昼にぱるるに入金、翌日にはくろねこメ−ル便にて午前中に届く。ものすごい速さでのオ−クション取引である。送料は80円である。安い。僕のように田舎にいてギタ−のリペアをやるものにとってはネットは非常にありがたい。
 さて、古いサドルを取り除き、サンドペ−パ−で少しずつ削っていく。ここは慎重である。このサドルの高さが音と弾きやすさにかなりの影響を与える。
 このサドル、牛骨、つまり牛の骨なので、削るときに結構嫌なにおいがする。生理的に嫌いな匂いである。たとえていえば髪の毛が燃える匂いみたいなものである。
 最終調整で弦の高さを微妙に調節するのだが、6弦の12フレットで2.4mm、1弦側で2.0mmと決まっている。目の一番細かいサンドペ−パ−でサドルの表面をつるつるに仕上げて出来上がり。
 ネックのそりを計算してやや高めにして調整を終わる。弦をすべて張り、チュ−ニング、Cコ−ドをジャ−ンと弾く・・う〜ん、いい音である。
 それにしても素人でここまでできてしまうのもすごいが、なんといってもその知識はインタ-ネットである。材料からリペアのやり方まですべてネットである。すごい時代だと今さらながらに感心してしまう。
 もう一本の余ったサドルの牛骨は、カワイの古いギタ−用である。隙間ができた部分にはメイプルの木を使う予定である。この木は堅いので、いろいろと重宝している。
 うん、今回はいい買い物をしたと満足している。

2006/08/14(月) 夜店
 本日も地区公民館委員のお仕事で夜店を出した。出し物は生ビ−ル、かき氷、ラムネ、金魚すくい、ヨ−ヨ−すくい、射的などである。
 僕の担当は射的、景品を全て無くすことが使命である。つまり当たりもはずれもなし、やった子供達にはすべて景品を出す。要するに射的をやらくても景品を出しているので、一回100円で買っているのと同じ。でも子供達はやる。すべて完売。よかったよかった。
 生ビ−ル、4杯くらいご馳走になる。スタッフサ−ビスである。まぁ飲み放題みたいなもの。後片付けも終わらせて帰宅。

2006/08/13(日) やぐら立て
 地区の公民館委員なので、早朝の6時よりお盆と祭りのためのやぐら立てに借り出される。ボルトとナットで、紅白に塗った角材を組んで立てるのだが、こんなもの立てても、誰も盆踊りをするわけではない。形だけである。
 公民館のスピ−カ−で音楽を流せば、うるさいといって苦情が来る始末だし、まったく情緒がなくなった。
 作業をしている最中に誰かが言った。
「こんなでかいやぐらより、昔の小さい灯篭がぽつんと真ん中にあったほうが情緒があったよなぁ・・」と。
 そのとおりである。効率化して要領よくすればするほど情緒がなくなる。形だけである。本当に形だけ。すべてがこうなってしまった。中身がまるでない。なんて馬鹿な世の中なのだろう。
 普通は朝っぱらにこれだけの仕事をしたのだから、少しは充実感があってもいいのだが、自宅に帰り、コ−ヒ−をすすっていると、なぜかむなしさだけを感じてしまう。

2006/08/12(土) 土曜日という日
学校が週5日制となって久しいが、これがいいことなのかどうかよくわからない。学力が低下したことは結果として出ているので、その点では間違いなく失敗であろう。
 土曜日、僕の世代の親の世代、土曜日は半ドンといって全てが半日であったという。土曜日の正午にドンと何かを鳴らすのだそうである。その名残で年寄はよく土曜日のことを半ドンと言っていた。
 僕が小学生の頃、土曜日は日曜日と違い別の意味で楽しみがあった。要するに学校の帰りに長い道草ができるのである。山に川に、友達と一緒に出かけるのである。楽しかった。明日が日曜日ということもあり、のびのびと遊べた。
 今の子供達を見ていると2日も休みがあるのに本当にのびのびと遊んでいるのだろうか。塾だとかなんだとかで今の子供達はある意味かわいそうである。
 時間があり、塾や習い事に行き、それじゃ昔より優秀な人間が沢山出ているかといえば、決してそんなことはないと思う。むしろ昔より駄目になっているのではないかと思う。
 大人ならたいてい経験があると思うが、仕事というものは時間が無いときのほうが沢山の仕事ができるものである。時間があると思うと、結局何もしないことが多いと思う。このあたりに昔の子供達と今の子供達の差があるように思う。

2006/08/11(金) てんとう虫
 先日、ひょんな事から若いときに土方をやっていたトンネルを走った。懐かしかった。
 あの頃、はじめて就職した織物関係のデザインの仕事の会社が倒産して、僕は遊んでばかりもいられないので日雇い的に土方の仕事をしていたのである。
 このトンネルはかなり長いトンネルで、土砂を運ぶのにダンプを運転していたわけだが、トンネルに入るときはずっとバックで入るために、首が痛くなってくるのだ。途中に横穴があり、そこから一部外へ出られるようになっていて、休憩時間になるとそこで休憩をよくした。トンネルの暗闇から一部光が漏れている場所は、地獄から天国への通路のようであった。
 その頃僕は、若さだけがとりえであり、将来のことも何も決まっていなかった。ただ若さに任せて金を稼ぎ出すことが全てだった。あの頃の気持ちを今思うと、自暴自棄というのだろうか、投げやり的な気持ちで生きていたような気がする。
 季節は秋であった。もうすぐ長い冬に閉ざされるという時期、僕はいつものように休憩時間にその天国への通路に向った。ダンプから降りて、煙草を口にくわえてふと外を見ると、そこに何か細かいものがうじゃうじゃと張り付いていた。一瞬僕は何が動いているのか分からなかった。しかし、目を凝らしてよくみると、それは異常ともいえる数のてんとう虫だった。
 何千匹いるのか分からないが、とにかくびっしりとこびりついていた。これから冬を迎えるための避難場所としてここに集まってきていたのだ。
 僕はなんとなくそのてんとう虫を見ていた。うじゃうじゃと動くてんとう虫を見ていると、もしかしたら僕達人間もこんなものでしかないのだろうと思えてきた。しかしそれは自分達人間を卑下したのではない。むしろ逆である。改めて生命力というすざまじさを見つめなおしたというべきだろう。
 そのとき、たぶんいろいろと考えたのだろうが今はそれを思い出せない。ただ、その異常ともいうべきてんとう虫を見てから、なんとなく安心したのだけは思い出すことができる。
 あの時から28年は経ったわけである。長いトンネルを走りながらふとそんなことを思い出した。秋の木漏れ日を浴びたてんとう虫の群れ、あの頃たぶん自分もその一匹に過ぎなかったのだろうと。そして今も・・・・。

2006/08/10(木) 完成
 ギブソンのハミングバ−ド、漸く完成した。いろいろと苦労した。指は2箇所切ったし、手に豆が3箇所できて、しかもそれがつぶれた。痛い痛いだが、心はすごく満足している。
 本日弦を張って音を出してみた。20年数年ぶりくらいだろうか、見事にギブソンの音を出してくれた。低音部は泥臭く、高音部は歯切れがよいギブソン独特の音。これでコンサ−トに出演しよう。すごくうれしい、今はとても幸せである。

2006/08/09(水) ギブソンSG完成
 本日弦を張る。頭だけ新品みたいだ。息子はやっとギブソンの価値に気がついたというか再認識したみたいである。こんな高いギタ−使えないようと言う。でも古いからいいじゃん・・と言っておいた。
 ここ一週間、毎晩ギタ−をいじっていて他に何もやっていない。これも困ったものである。女房に言わせると、はまると徹底的にハマルタイプらしい。そうかなぁと思うが、たぶんそうなんだろう(笑)。
 ところで右に立てかけてあるヤマハのアコのギタ−、値段の割りによく鳴るギタ−である。さすがに楽器屋の親父が薦めただけの事はある。今回はは息子のものとなったが。 

2006/08/08(火) 首がつながる
 首がつながるといってもリストラのことではない。本日ついにギブソンのエレキの塗装を完了した。まだ塗装が乾いていないので弦を張るのは明日である。

2006/08/07(月) ギブソンのリペア
 楽器の修理の場合はリペアという言い方をするらしい。画像のとおり、なんとかSGをここまでやった。トリマ−を失敗してしまったが、曲がったなりに補強材を埋め込んだ。補強材の材料はマホガニ−では強度に問題があるので、メイプル材を使った。
 このメイプル材、最近のエレキギタ−にはネック部によく使われているが、このビンテ−ジギブソンの時代にはネックもマホガニ−が使われているみたいである。
 この材料も、ほんのわずかしか使わないにもかかわらず、ネック一本分を買った。仕方が無い。一本3000円である。ただ修理に出せば安くて5万円なのだから、ここはぐっと我慢の子である。もっとももう一本、ハミングバ−ドにも使うことを考えれば、2本分の修理代はなんと10万円になるのだから安いものである。
 それにしてもカメラといいギタ−といい、最近はこんなことばかりやっている。修理、修理修理である。でも、こいつが意外と面白い。だからできるのである(笑)。

2006/08/06(日) オリンパス PEN
 風来坊さんよりお預かりしたペンのEESをレストアしている。かなりの光熱下におかれていたせいか、セシンの飾り受光窓のところが溶けて中央部に収縮している。このせいでピントリングなどが回らず。
 ということでこれを無理に割ってみる。驚いたことにセレンが死んでいない。こういうEEカメラの場合はセレンが命である。マニュアルもストロボ用にあるにはあるが、Tvが2速しかないのである。とりあえずこれで写真は撮影できるだろう。ジャンクのEEでも手に入れられればいいのだが・・・・。

2006/08/05(土) 陶芸
 さてと、ギタ−修理ばかりしているわけではない。同時進行で陶芸も製作。久しぶりに絵付けをしてみようと思う。鉛筆で下書き。このとき参考にする絵は、またまたインタ−ネットである。検索で無尽蔵に参考の写真や絵が出てくる。時代は変わった・・・。

2006/08/04(金) トリマ−  
 夕方、友人がわざわざトリマ−の電動工具を届けてくれた。ありがたい。持つべきものは友である。本当に感謝感謝。
 さて、この工具、難しそう・・・・(汗)。電動工具だけに、あっという間に仕上がると思う。ということは・・・失敗するときにも、あっという間だろう(笑)。
 まずはトリマ−を使うための台座とガイドをギタ−のヘッドの角度にあわせて作らなければならない分けであるが、実はもう端材を使って作った。屋根裏のサウナのような場所で汗をだくだく流しながら作ったわけである。もちろん冷蔵庫にはビ−ルが冷えている・・発泡酒でした(笑)。それを楽しみに今夜もがんぱろう。
 

2006/08/03(木) ギタ−修理
 さぁてと、専用ボンドと注射器が届いた。修理だ。あとはトリマ−という大工さんの電動工具だが、これは友人より借りることにしている。しかし・・この工具、使い方が難しそうである。

2006/08/02(水) 専用ボンド
 昨日早速専用ボンドをネットで注文した。別にギタ−専用ということではないのだが、リペアの専門家はほとんどこのボンドを使っている。もちろん高いけど素人の僕としては当然これに習う。ギブソンSGのほうはうまく骨折してくれたので、そのままボンド密着でもOKだと思うが、一応補強財を入れることにする。ただし、この場合は専用の道具が要る。奥の奥までボンドを注入するには注射器が必要となる。これはあるところから手に入れる予定である。内緒・・むふふ。

2006/08/01(火) わが青春のハミングバ−ド
 10年、ジャンクギタ−をそのままにしておいた。20年位前にネックとヘッドのところから折れたギタ−、そのとき日本キブソンに修理に出したが、またまた同じところが剥離してしまい、10年間そのままにしておいたわけである。
 4日くらい前に息子がキブソンのSGのエレキを倒してしまい同じところが壊れた。後で知ったが、これはギブソンの特徴であるらしい。指盤とヘッドの角度がやや大きいそうである。
 息子は哀しそうに僕の所に持ってきた。その後息子はよほど悲しかったのかネットで一生懸命に検索して、あるサイトにたどりついた。
 そのサイトに修理の専門化が親切に修理方法を説明してあった。専用の舶来のボンド、修理用材木はマホガニ−とメイプル材など素人にもわかりやすく解説がしてある。だけど素人には難しい。
 僕はアコギには非常に興味があるがエレキにはあまり興味がない。なぜなら電気のいじり方でどうにでもなるからである。息子は親父に怒られると思っていただろうが、僕は怒らない。エレキなんてどうでもいいとおもっている。
 それよりも僕は息子に感謝する。このサイトを見つけてくれたからである。SGはもちろん修理するが、それより僕の長年の古女房であるギブソン・ハミングバ−ド・カスタムの修理の糸口を見つけたからである。
 このギタ−、僕が中学2年のときに兄が買ったものである。やがて高校2年のときに僕が兄から譲り受けた。当時は関税も高かったせいもあるが、35万円である。本当に大事に使ったが、どんなに大事にしても経年変化は免れない。いろいろと壊れた。しかし、今自分の手でこのギタ−を復活させる事に燃えている。
 とにかくこつこつとである。あせってはいけない。僕の青春のギタ−である。


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