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2006/08/15(火)
サドル
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サドルといっても自転車のサドルではない。ギタ−のサドルである。と言ってすぐにわかる人はかなりの通である。 ギブソンの音がある日、急におかしくなった。弦を張り替えても同じである。仔細に音をチェックすると、どうも一弦と二弦がびびっているようである。つまり高音部が死んでいる。よくよく観察すると、ブリッジ部のサドルがかなり磨耗している。どうもここが原因みたいである。サドルの交換が必要である。 さっそくネットで調べてみると、象牙のサドルが一本3000円もする。高い・・・。次にヤフオク・・あった、2本で1300円で即決価格である。ただしこちらは牛骨だが。 サイズを少し大きめのものを指定してすぐに入札、即落札。5分後にメ-ルが届き、明日のお昼にぱるるに入金、翌日にはくろねこメ−ル便にて午前中に届く。ものすごい速さでのオ−クション取引である。送料は80円である。安い。僕のように田舎にいてギタ−のリペアをやるものにとってはネットは非常にありがたい。 さて、古いサドルを取り除き、サンドペ−パ−で少しずつ削っていく。ここは慎重である。このサドルの高さが音と弾きやすさにかなりの影響を与える。 このサドル、牛骨、つまり牛の骨なので、削るときに結構嫌なにおいがする。生理的に嫌いな匂いである。たとえていえば髪の毛が燃える匂いみたいなものである。 最終調整で弦の高さを微妙に調節するのだが、6弦の12フレットで2.4mm、1弦側で2.0mmと決まっている。目の一番細かいサンドペ−パ−でサドルの表面をつるつるに仕上げて出来上がり。 ネックのそりを計算してやや高めにして調整を終わる。弦をすべて張り、チュ−ニング、Cコ−ドをジャ−ンと弾く・・う〜ん、いい音である。 それにしても素人でここまでできてしまうのもすごいが、なんといってもその知識はインタ-ネットである。材料からリペアのやり方まですべてネットである。すごい時代だと今さらながらに感心してしまう。 もう一本の余ったサドルの牛骨は、カワイの古いギタ−用である。隙間ができた部分にはメイプルの木を使う予定である。この木は堅いので、いろいろと重宝している。 うん、今回はいい買い物をしたと満足している。
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