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2006/09/20(水) ベンチャ−ズ
 今ベンチャ−ズを聞きながらキ−ボ−ドを叩いている。十番街の殺人、なつかしい。これを初めて聞いたのは中学一年の春、ダイヤモンドヘッドのシングル版のB面だったような気がする。
 あの頃、ギタ−のコ−ドを覚え始めたばかり、でもなぜか「禁じられた遊び」ある程度弾けた。今思えばいわゆる耳コピというやつなんだろう。
 家には兄の大切にしているナショナルのパ−ソナルステレオがあり、レコ−ドが終ると自動的に針が戻るオ−トリタ−ン式というもので当時のオ−ディオの最先端だった。本体はとっくに壊れたが、スピ−カ−は今でも大切にしてある。まぁ箱鳴りスピ−カ−であり、後に僕の買うヤマハのNS1000Mとは比べ物にはならないのだが、あの頃ずいぶんお世話になったものを壊れてもいないのにそんなに簡単には捨てられないのだ。
 さて、ベンチャ−ズをなぜ聞いているかと言うと、息子がウォ−クドントランをエレキで弾いていたからである。当時ベンチャ−ズが弾ければ羨望のまなざしで見られたが、ビ−トルズ、スト−ンズが世の潮流になると、ベンチャ−ズみたいなインストルメンタルバンドはバカにされ始めた。後の世にYMOが売れ始めたときに、僕はそれを知らず友人に質問したら、
「まぁベンチャ−ズみたいなものかな・・・」
と説明してくれた。なるほどと納得したものである。
 ベンチャ−ズで一番好きな曲は「キャラバン」で、後にジャズに狂っていたときには、やはりキャラバンを真っ先に買ったものである。エリントンのオリジナルであり、ベンチャ−ズとはあまりにかけ離れた演奏に夢中になったものである。そしてその後にあれほど好きだったベンチャ−ズのキャラバンをバカにするようになるのである。しかしである、今思うとベンチャ−ズはやはりすばらしいのだ。
 ベンチャ−ズの一番の功績は日本にエレキギタ−を普及させたことだと思う。モズライトというギタ−は当時のギタ−少年にとってはあこがれのギタ−だったのだと思う。思う・・と書くのは僕の時代にはすでにフェンダ−、ギブソンが主流であり、モズライトは古臭かったからである。モズライトというと、あぁベンチャ−ズがよく使っていたエレキね、と片付けられていた。
 かく言う僕の息子も最初ベンチャ−ズを一生懸命練習していた。パイプラインなどをやっていたが、友人とバンドを組んだ途端にベンチャ−ズをバカにする口ぶりとなった。それでいながらも結局最近はまたベンチャ−ズを弾いている。どうもベンチャ−ズにはそういうところがあるようだ。要するに基本中の基本なのである。馬鹿にするのならきちんと弾いてみろと言いたいところであるが、インストロメンタルの悲しいところで、主義主張がいまいち薄いのである。
 ベンチャ−ズ、たぶん永久に残るバンドであろう。ベンチャ−ズに始まりベンチャ−ズに終る。釣りで言えば鮒釣りのようなものである。
 


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