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2006/09/28(木) 茶碗
 陶芸の世界で茶碗と言えば抹茶茶碗のことをさす。一般の人の急須でお茶を飲む容器は湯のみという。また煎茶の本格的なものは汲み出し椀というらしい。御飯を食べる茶碗は飯茶碗という。
 そこで、茶碗であるが、これほど一般の人になじみの薄いものはない。楽焼の長次郎茶碗や加藤唐九朗や荒川豊蔵の志野茶碗などは時価1000万などがある。まぁ庶民には縁のない代物ではあるが。
 好きなのは井戸茶碗である。この井戸という名前はどこからきているかで意見のわかれるところらしい。井戸は朝鮮の地名から来ているという説と、見込み(深さ)が井戸のように深いと言う説といろいろとある。好きな理由は作りにスピ−ド感があるということ。これは技術が伴わないとむりである。一説によると朝鮮の陶工が生活に困り、とにかく作って早く売らないと明日の米さえ手に入らなかったと言うことから、スピ−ディなつくりになったと言う説があり、僕はこの「生活のために」という部分に惹かれる。無名の陶工は技術はすごくあるのに、無名のために安く大量に作らなくてはならなかったという悲哀を感じもし、かつ尊敬の念が沸く。
 茶碗もたまには作る。一応お茶もたてる。しかし、お茶といっても作法も何もない。戦国時代の武将が度重なる戦の暇に飲んだという程度のあわただしいお茶にも劣るが。
 一般人の一番いい茶碗の使い方は何だろうと考えると、僕のお勧めはお茶漬けである。市販されている永谷園の「お茶漬のり」は普通の御飯茶碗だと少し量が多い。そこで茶碗の登場である。これに御飯を少なめに盛り、永谷園を入れてお湯を7分目くらいに注ぐとちょうどいいしょっぱさで、そこそこにさくさく感があり、まことに具合がいい。
 ま、僕の作る茶碗はその程度である。駄作の連続。初期の茶碗などは自宅で植木鉢の水遣りの際の受け皿になっている(笑)。


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