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2006/09/05(火) センチな気分
 久しぶりに昔さんざん聞いたクラプトンなどを聞いている。というのは息子が「いとしのレイラ」なんぞのフレ−ズを弾いていたからで、突然あの頃の思い出がよみがえってきたわけである。
 高校三年生の頃、毎日のようにクラプトン、ボブディランを聞いていた。聞きながらの読書、勉強などは自宅ではほとんどしない。学校ですべてを済ませていた(笑)。
 今、ディレク&ドミノスのアルバムを聞いていると本当になつかしい。不思議なのだが、当時の僕はツェッペリンにあこがれてジミ−ペイジのようにギタ−を弾きたいと考えていた。当時バンドもやっていたので、アドリブのフレ−ズは当然僕はペイジのフレ−ズに似ていた。ところがクラプトン好きの友人はクラプトンのフレ−ズに似ていた。でも今懐かしいと感じるのはクラプトンである。
 ブリティシュロックという言葉があり、当時のロックはほとんどがイギリス、ビ−トルズを生み出した国から次から次へとス−パ−ギタ−リストが登場した。
 僕はブル−スが好きだった。でも今思えばそれはブリティシュブル−スであり、本場アメリカの黒人ブル−スとはかけ離れたものだった。後にBB・KINGの泥臭いブル−スを聞いて驚嘆したものである。しかしその頃にはギタ−を弾ける環境にはなくてしばらくは遠ざかることになった。
 音楽といえばカラオケで日本の演歌ブル−スを唄うというおばかさんであった。東京にいたとき、何かというと「新潟ブル−ス」という歌を唄わされた。その時いつも心の隅でブル−スという言葉に違和感を抱いていた。
 そんな環境でも、たまに高校生がギタ−を持っていたりすると懐かしくて借りて弾いたものである。そのときに弾いたものはブギとかである。それでも高校生からは尊敬の目で見られた。もちろんアドリブである。ブル−ノ−トスケ−ルを使うだけのたいしたことはないものだが、適当に弾くと結局ブル−ノ−トになるのである。
 クラプトンが単なるブル−スギタリストではなかったことは最近の曲を聴けば明らかなのだが、クラプトンを懐かしいと感じる裏には、やはりポップスセンスが抜群だったことであろう。クラプトンのフレ−ズはメロディラインがすばらしいのである。
 黒人の泥臭いブル−スを初めてエレキギタ−でロックに載せたのはジミヘンであることは間違いないのだが、彼のサイケテリックサウンドは貧乏人の僕にはついていけなかった。自分自身の地味な性格もあるのだが、派手さを押し出すサウンドは憧れこそすれ、コピ−しようという気になれなかったのだ。性格的に惹かれたのはロイ・ブキャナンのようなギタ−リストである。彼の地味さは僕の性格に妙にフィットした。あの頃はテレキャスタ−が欲しかったになぁ(笑)。
 それから暫くするとフラメンコ系のギタ−リストにあこがれた。パコ・デ・ルシアなどは僕にとって今でも神様である。フレ−ズは当然スペイン風となる。当時パ−プルにいたリッチ−ブラックモアがレインボ−を結成したとき、そのフレ−ズがスパニッシュ調になっていたのが妙に気に入ってよく聞いたものである。
 あの頃何を考えていたのかよくわからないが、この年齢に達してみると、未来という時間がすべてを決めていたような気がする。自分の二人の子供がギタ−を弾き始めて、親父として何をしてあげられるのかを考えてみると、結局ギタ−を教えることではなく、せいぜい安い機材を揃えてあげることくらいなのに気がつく。ギタ−の弾き方にもカントリ−系の2フィンガ−3フィンガ−、カ−タ−ファミリ−ピッキングなどは今の子供たちにはあまり縁が無いみたいだし、せいぜいストロ−クの基本などを教える程度なのかもしれない。譜面もやたらとタブ譜があるし、我々の頃のように耳で聞いてコピ−しまくった時代はもはや終わっているのだろう。
 そういえば10月の初めに「月あかりコンサ−ト」に出演することになっている。バンドの練習をしなくてはいけない。センチになっている暇はないのだ。今だに現役なのだ(笑)。


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