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2007/01/29(月) どくだみの花
 「朝日のあたる家」という貧しい売春婦の歌がある。アニマルズとかいろいろなグル−プが演奏しているが、これはもはやスタンダ−ドな曲である。日本では、日本語訳として浅川マキが歌っていた。
 この詩の中で「時々思うのは、ふるさとの、あのプラットホ−ムの薄明かり」という部分がある。ここの部分がすごく好きである。日本でいえば抒情詩に通ずるところである。
 なんとなく見ていたものが、後にすごく印象に残ることがある。自分の場合はどくだみの花である。この花は、東京にいたとき、じめじめと、ほとんど日の当たらないアパ−トの玄関の脇で、っそりと咲いていた。苔むした石垣の下にひっそりと咲く白い花。
 このアパ−トは文字通り、朝日のときだけ日光が窓から差し込むが、あとは日は当たらない。家賃が安いのだから文句も言えないが、今思うと妙にあのアパ−トがなつかしい。友達が遊びに来たときなど、このアパ−トを評して「なめくじ長屋」と呼んでいたが、言い得て妙であると感心した。
 学校とアルバイトでほとんど家にいなかった自分は、眠りに帰るだけのこのアパ−トで充分だったが、なんとなく見ていたどくだみの花は、今も時々思い出す。


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