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2007/01/06(土) 詩集
 我が家のトイレには子ども達の漫画本に混じって詩集が何冊か置いてある。中原中也だったり立原道造だったりするが、今回は萩原朔太郎に変えてある。詩集なんぞはもうトイレで読むのが一番落ち着いて読めるようなもので、トイレから一歩出るととても詩なんぞ読む気になれないのだ。
 この詩集はたしか高校生の頃に購入したもの。当時の地元には古本屋などなかったので新刊で購入したのだろう。なんだか煤けたようになっていて、紙は全体に茶色くなっている。
 この詩集をはじめて読んだ当時、朔太郎だけでなく、同時代の文学者はすべてそうであるが、大正、昭和初期から戦前までの夢とロマンが全体にちりばめられている。時代に悲観しながらも、そこに妙な期待とロマンを感じるのだ。
 もうひとつ共通しているのは、西洋文化への憧れである。軍国主義に悲観しつつもどこかに希望のあった時代がそこにあるのだ。
 しかし今、我々の住むこの時代にそういう期待はあるのだろうかとふと考えてしまう。成人式がもうすぐあるが、二十歳を迎える若者達にそういう期待はあるのだろうか。
 もちろん個人的な夢や希望はあるのだろうが、時代としての夢とロマン、これはないような気がする。

 文学といえば、最近はネット文学と呼べばいいのだろうか、携帯やパソコンで読む小説というジャンルが確立しつつある。我が家の娘もたまにはそういうものを見るらしく、感想を聞くと「みんなスト−リ−は似たようなもの」と言っていた。単調であり、ひねりがないとも言っていた。
 文学崩壊の時代といわれている。若者が小説や詩をあまり読まなくなったといわれている。そんなことはないと思う。本というメディアが弱くなり、ネットに慣れた人たちが、そこにまた新しいジャンルのメディアを作りつつあるのだ。
 そういえばギャル文字というものがあった。非常に面白いのだが、まったく自分は読めない(笑)。象形文字である。 


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