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2007/11/24(土)
法事
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今年最後の法事である。仕事は休みたくなかったが仕方がない。この年齢になってみると仕事が休みでも何かしらの用事があり、自分自身の休日など滅多にない。 さて、本日は仲人をしていただいた人の一周忌、聞きたくもない坊さんのお経と説教などを聞いて、かぎたくもないお寺独特の線香の匂いをかいで、食べたくもないご馳走を食べる。この一連の動作の中に故人をしのぶ心の余裕はほとんどない。ただ機械的に時間が流れていく。 自宅に戻り礼服をジ−ンズに着替えたとき、初めて故人のことを考える。あれから一年か・・・と。隣同士ということもあり、影になり日向になり応援してくれた故人を思うと、人の一生のはかなさを感した。 クラシックギタ−を持ち出し、グリ−ンスリ−ブスを弾いた。今の気分にぴったりだからだ。そういえば、自分が死んだらこれをBGMに流して欲しいといった友達がいた。自分にもそういう思いがある。人生最終章の最大のドラマ、そしてクライマックス。しかしそこには自分はいない。どの曲を流してもらうかはまだ決めていない。おそらく静かな曲となるだろう。 黒人のようににぎやかに聖者の行進などをディキシ−でやるのも悪くないなぁと思う。セントルイスブル−スもいいなぁと思う。黒人の泥臭い演奏がいい。そしてアドリプで盛り上がる頃には自分は電気窯の中に・・・。坊主のお経よりはよほどいいだろう。本来、経は死んだ人のためのものではない、生きている人のための教えだと思う。死んだ人のことを日本では仏というが、どうも葬式仏教が作り出したイメ−ジが定着しているようだ。
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