|
2007/06/18(月)
ギタ−練習 その三
|
|
|
ある日、隣町の社員寮にいた姉が一枚のレコ−ドを持ってきた。このレコ−ドに針を落としたときに流れてきたのが、吉田拓郎の「人間なんて」である。これはショックを受けた。姉は寮に帰ってもブレイヤ−もステレオもなかったので、そのままレコ−ドを置いて帰った。さぁそれからが大変である。何度も何度もLPを聴いた。聴きながら思ったのはこんなふうに弾いてみたいということ。 やがて時期をほぼ同じくして兄が拓郎の譜面集を楽器屋さんから買ったきた。ドレミ出版のもので「たくろう・おん・すて-じ・第一集」という本である。兄がいないときにこれをこっそり借りてきて、自分のノ−トに書き写した。こんなふうにノ−トに書き写したものが中学当時だけで10冊くらいはたまった思う。今あのノ−トがあれば面白いだろうと思うが、残念ながら引越しのたびに少しずつ無くしてしまい、今手元には一冊もない。 ストロ−クはとにかく、同時進行でやっていたのがアルペジオ、別名、分散和音。当時のお決まりの練習曲「ドナドナ」が最初だ。Amが基本で実に簡単なのだが、初心者にはしんどい。アルペジオの基本がほとんどできるようになると、今度は3フィンガ−となるが、当時はまだカントリ−系の特別な弾き方という認識で、日本のフォ−クに浸透してくるのはかぐや姫が売れてくるあたりからである。 アルベジオをマスタ−したころ、Tさんがきて次から次へといろいろな奏法教えてくれた。ちゃんと基本どおりに2フィンガ−から3フィンガ−へと教えてくれて、カ−タ−ファミリ−ピッキングなども教えてくれた。当時の日本のフォ−クは岡林を代表とする関西フォ−クと拓郎、陽水、かぐや姫などのメジャ−フォ−ク、そして高田渡などのアングラ系フォ−クと分かれていた。しかし、Tさんより基本から教えてもらっていた自分はほとんどを弾けるようになっていた。
つづく
|
|
|