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2007/08/06(月)
中出六太郎のギタ−
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人の縁とは不思議なもので・・というのはさだまさしの歌だが、ひょんなことからギタ−の話をすると、いいのがありますから差し上げますよといわれた。私は今娘のピアノをやっているのでもう弾く事もないし・・・などと言われて、今回に来られたときには本当に持ってきてくれた。 この女性は団塊の世代である。映画音楽の全盛期、「禁じられた遊び」の頃の現役の方である。非常にきれいな方で、娘さんはそれに輪をかけたようにまたきれいな人である。なにしろ娘さんは宝塚の面接を受けたくらいだから。 この人の持って来てくれたギタ−なんと中出六太郎のギタ−である。総単版でバックはハカランダっぽい。当時、高かったでしょうと聞くと、姉から買ってもらったもので、高かったものだと思います・・と言う。フレットが長期間弾かないでいたら浮いてきたので、楽器屋さんに修理に出し、そのまま預かってもらっていたというのだ。それを自分のために持ってきてくれたというわけである。 ま、田舎のことでもあり、高かったといってもたかが知れているだろうと思っていたら、本当にすごいギタ−であった。さすがの自分も、遠慮なくいただきますとはいえなくなった。しばらくお預かりしますと言って預かった。ま、実質的にはいただいたようなものだが、自分のようなものにこのギタ−を弾きこなせるだろうかとちょっと気後れしてしまうのだ。 早速チュ−ニングして弾いてみると・・なんとすごい音量である。低音がボディ全体でなっているという感じである。自分の持っているアリアとヤマハのトップ単版は完全にかすんでしまった。すごい・・・・。 ところで、今の心境は豚に真珠、猫に小判といったところだが、この人、自分がやっていた頃の譜面を持ってきた。この譜面は思い出深いの返して欲しいのだが、あなたにぜひ弾いていただきたい曲があるんです・・と言う。広げた譜面はゾロの「月光」。有名な曲である。これは、、すぐにできる。昔むかし耳コピで覚えたものである。しかし・・譜面をみると基本的なところで微妙に違う。しかし、ちょっと練習すればできるだろう。 なんだか心が舞い上がってしまって今の心境をどう説明しようかと思うが、やはり豚に真珠、猫に小判しかない(笑)。 この町にこういう人がいたのかとびっくりすると同時に、この町も捨てたものではないなぁと思った。
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