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2008/01/29(火) 良寛
 冬になると良寛にあこがれる。静かに降り積もる雪がそう感じさせるのかもしれないが自省の時間が存在するのだ。

生涯身を立つるにもの憂く懶(ものう)く
騰々(とうとう)天真に任ず
嚢中(のうちゅう)三升の米
炉辺一束の薪
誰か問わん迷悟の跡
何ぞ知らん名利の塵
夜雨草庵の裡
双脚等間に伸ばす

 この詩が大好きである。良寛のことを思い出すたびにこの詩が浮かんでくる。忙しい毎日だが、これに近い心境になれるときがある。不思議とその場合火が燃えている。電気などなく暗闇の中で燃えている小さな火を見ているとこういう心境に近づける。
 昨年の家族キャンプのとき家族はみんなテントの中で眠っている中、眠れない夜をテントから這い出して、燃え尽きようとする炭の中に一本の枯れ木をのせた。ちろちろと燃えている火を夜中の何時ごろだろう?、一人静かに見つめているときにこの詩が浮かんできた。
 人生も半ばを過ぎ、この先に何が待っているだろうか?そんなことは誰にも分からないが、とにかく生きてきた。やがてそんな考えもなくなり、何も考えずにただ小さな火をぼ−っと見つめている。そのとき自我というのだろうか、それに近いものが浮かび上がってきた。
 恐らくこれに近い感じは誰でも経験があると思う。良寛という人は生涯それを実践したのだろうと・・・。


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