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2008/02/13(水) 銘記礼賛
 田中長徳の著書に「銘記礼賛」と言う本がある。自分が15年ほど前に購入したものだが、自分が中古カメラに惹かれていくきっかけともなった本である。カバ−をつけて下手な字でタイトルを書いてある。この本に登場するカメラの国産のものはほとんど所有しているのだから、今思えば我ながらあきれてしまう。
 もちろん当時はまだ肖像権なんていうものがうるさくなかったので、中古カメラでスナップを撮りまくった。モノクロ現像をやっていたので、そうとうな量の写真を撮影している。フィルムはプレスト400の100フィ−ト缶を自分で切ってパトロ−ネに詰めていたのでそれほど経費をかけてはいない。
 今夜は久しぶりに寝床に持ってきて読んでいる。あの頃の興奮がよみがえってくる。ついでにベンタックスのSPFも枕元に持ってきた。金属カメラのひやりとした質感はたまらない。ただあの頃と違ったものがある。それは老眼鏡である。あの頃はこんなものは要らなかったはず(笑)。15年の歳月は嫌でも自分を変えた。あらためて振り返ってみると年を経るということは結構つらいものである。


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