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2007/08/08(水)
当日裏話@
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では、当日の裏話を。。。
まず、今回の対バンはダスター3さんだったんですが、最後の最後にダスター3さんと出来て、本当に良かったです。 本当は最後に一緒にしたいバンドはたくさんあったんですが、けど、最後の最後にすばらしい兄貴たちにめぐり合えて僕はつくづく幸せ者です。
ノイジーさんやヒマワリさんは元セックスマシンガンズで雲の上の存在の人でしたが、本当にみなさん気さくに話しかけていただきました。 前座の僕らの使命は会場を暖めるという事なので、僕は自分の脱退話がしづらい状況でした。。。プロの方々のテンションを下げるようなことを話すべきではないんじゃないか???と思い、僕はなるべく今回の事は言わないで置こうと思ってました。 しかし、ヒマワリさんとの話の流れでポロっと脱退話を切り出してしまいました。けど、逆にヒマワリさん達に励まされてしまいました。
『男の決断をしたんだな!!!これからもがんばれ!!!MOMENドラマー健太郎の最後のステージ俺らがちゃんと客席から見届けたる!!!だから、しっかりがんばれ!!!』
雲の上の憧れの人の一言に涙が出そうになりました。
そして、楽屋脇で、ヒマワリさんと信一と僕で雑談をしている時に、信一がこう切り出しました。
『健ちゃん。。。今日は眉毛どうする???』
3年くらい前、当初は、ドラマーとしてもっと注目を浴びたいという浅はかな思いから、信一に相談して顔に油性ペンで眉毛を書き始めたのですが、いつの間にか定番化し、最近ではお客さん的にはすっかり飽きられてました。
僕は最後のライブだしきれいに終わりたいなぁとも思っていて、今回は眉毛は書かないでおこうと思ってました。 しかし、そこで、ヒマワリさんに言われました。
『自分のスタイルを最後まで貫いてこそ男だぞ!!!最後だからってかっこよく見せようとするのは逆におかしい!!!』
たかが眉毛のことでそこまで言っていただいて、またまた励ましていただいて、僕は決心しました。 そして、なんと最後の最後はとうとうヒマワリさんとノイジーさんに眉毛を書いていただきました。
眉毛で笑いをとって注目を集めるのはドラマーとして卑怯なことかもしれませんが、へぼドラマーはへぼドラマーなりに信一と二人で試行錯誤してたどり着いた道だったので、そこは貫くべきでした。
そんな感じで本番前、ダスター3の兄貴たちにパワーをもらって緊張のステージでした。
ドラムの席に座り、掛け声とともに1曲目の大化の改新を始めた瞬間、照明に照らされたぎっしり詰まったお客さんの顔を見た瞬間、どどどどっと感情がこみ上げてきて、思わず泣きそうになりました。
しかし、ふと思いました。。。。
『まだ1曲目だよな。。。。しかも1曲目のしょっぱな。。。。』
この調子だと、完全にアウトで、最後まで演奏できない。やばい!!!
大化の改新はずっと脇に置いたセットリストを見ながらの演奏でした。。。。正面を向くことが出来ませんでした。。。。
大化の改新を堪えきったら、激しい曲が『わっしょい』と『REDZONE』2曲続き、泣く間もなく無事1回目のMCに行きました。1回目のMCのお約束のスルーで笑いが起き、気持ちがやっと少し余裕が出来ました。
そして、次の『交差点』では、2回目のMCでするネタのことで頭がいっぱいで泣く間もありませんでした。
そして、次のMCでネタ披露でした。コーラの一気飲みをして、げっぷが出る前に今までお世話になったバンドの名前を言うネタでした。
そして、ドラムの前に出て行き、お客さんの顔を見た瞬間、2回目の感情の高ぶりを感じ、ネタ前に泣きそうになりました。
しかし、泣いてしまってはネタができない。。。。
速攻でネタを始め、コーラで涙を飲み込みました。あんなせつないコーラは初めてでした。
そして、目一杯飲んだところで残量を確認すると、まだ半分しか飲んでませんでした。。。
お客さんに突っ込みを入れてもらい、なんとか笑いにつなげることができました。お客さんのつっこみが本当に心地よく、心から感動しました。 しかし、コーラ一気があんなにきついとは思いませんでした。
半泣きだった感情の高ぶりは猛烈な吐き気でかき消されました。。。(笑)
そして、無事ネタ終了で、『GOMYWAY』『絶好調』と激しい曲が続きましたが、こみ上げるゲップとの格闘でした(笑)
そして、バラード『風鈴』これはドラムのパターンが大好きな曲です。 ただ、半年のブランクでリズムの切れが練習ではなかなか出せなかったので、本当に、集中して、叩きました。そして、お客さんの顔を見たら絶対泣く。。。 そんな確信があったので、とにかく集中するために目をつむって叩きました。
そんなこんなで、最後の曲の『リュックサック』があっという間に来てしまいました。。。
もうこの曲の記憶はあまりありません。ただ楽しく、そして、うれしくって完全に記憶がないです。 ただ、会場全体に広がった『ヤッホー』の波に演奏者である僕らが逆に圧倒されました。 この客は、本当にお客さんからパワーをもらえる曲だなぁと感じました。 最後にリュックサックで締めが出来て本当に幸せです。 できれば、あと5分くらいヤッホーを続けたかったです(笑)
最後、演奏終了後、お客さんにきちんと正面向いて頭を下げたかったのですが、お客さんの顔を見てしまうと、泣いてしまいそうだったので、そそくさと楽屋にいったん引き揚げました。
ダスター3さんが後に控えるステージなので、たとえ自分の脱退ライブだとしても湿っぽくしてはいけない!!!思っていたので、無事最後まで終わった時はほっとしました。
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