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2005/02/03(木)
思い出は重いで。
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愛人の吉井譲りのギャグで始まりました今回の日記です。突然ですが、皆さんは曲にまつわる思い出、いくつありますか?
今、アタクシはイエモンさんの「夜行性のかたつむり〜」を聴いてます。CDを取り出して聴くことは滅多になく、大抵はLP4で録音したMD(おかげでMD1枚に「集中出産」から「笑顔」までが入っている)か、PCに入れた吉井くんのシングル集なぞを聴くのですが。あ、「mother of the best」も取り込んだので、聴く機会も増えるでしょうけど。ま、兎に角今はかたつむりの真っ最中です。つか、笑顔まで聴くことはほとんどなく、いつも「僕はジャガァ〜〜」あたりでダウンしてます。
で、その「かたつむり」ですが。イエモンさんのアルバムの中で最も最後に買い揃えたアルバムです。しかも聴き込んだのは忘れもしない2002年のフジロック前夜でした。当時の彼氏さんと大学時代の友人(男)と妹の4人で彼氏さんの運転する車で深夜、一路苗場にレツゴ!したのです。車中はパティ・スミスとかスカパラとか、フジロックの予習も兼ねた選曲だったのですが、その中に思わず買ったばかりのかたつむりも忍ばせていたのです。流石にね、車中では聴きませんでしたけどね。つか彼氏さんの評判が悪かったのですよ、イエモンさんってば。まぁ往々にして男性にはウケが悪いですよね、イエモンさんは。なので自粛してました。 で、彼氏さんのリゾートマンションに着いて、んで予習の一環のエゴラッピンのライブビデオも観て、んじゃあ明日も早いし、つかあと5時間後には出発だよ!って言ってそれぞれ就寝したのですが。アタクシはマニュキア(黒)を塗りながら、もうちょこっと起きていたのです。 時間は4:00 a.m。あーそうだ、イエモン聴こーっと。そんなカンジで聴き始めまして。オープニング、まるでロッキーホラーショーですよね。ゾクゾク・キューン。。。としてしまいました。窓の外は新鮮な空気で溢れていて、まだ誰もこの空気を侵してはいない。でも数時間後に始まる夢のような3日間をひたひたと待ってる人たちがひっそりと息を潜めている。。。と思ったら、またしてもゾクゾク・キューーーンとしてしまいまして。 真っ黒に塗った爪に、赤と青のラメをあしらった蝶のシールを貼って、何気に外を見ると、霧がさーーーーーーーーっと静かに引いていって、その時は丁度「真珠色の革命時代」が流れておりました。なんてなんてなんてスバラシイ瞬間なんだろ。隣には一等好きな殿方が寝ており、爪も綺麗に仕上がった。空気も景色も切なくなるほど透き通っていて、奇跡的に美しいメロディーも流れている。アタシはこの瞬間を一生忘れないのだろうナー・・・と確信しました。それからの3日間というのは、恐らく、アタシの人生の中で最もシアワセだとリアルタイムで実感出来た3日間でした。
そんなワケで、今でもかたつむりを聴くと、あの時の空気感をリアルに思い起こすことが出来ます。アルバム自体はねー、グラムロックバリバリ全開の割と暑っ苦しい、売れテー!!!意識満載のアルバムですけどね、アタクシの中では物凄く燐、とした背筋が伸びるような、それでいて切なくて泣きそうになるアルバムです。 あの夏の、砂埃と草の匂いと川の水の冷たさと太陽のまぶしさとポカリスエットとサザンカンフォートのトニック割り・・・ もう戻ってはこないし、かといって「あの時に戻りたい」とは思わないけど、恐ろしくシアワセだったのは確かです。 そういう瞬間、メカラ8とか東京プリンスとかメカラ15の瞬間をアタクシは反芻して生きてゆくのです。 嗚呼「生きてゆく私」by宇野千代。ハハハー。(ちょっと酔ってます。ウイ)
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