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2004/06/29(火)
打ち上げられた花火
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「打ち上げられた花火は、筒に戻ることは出来ません。これが今のももさんの状態です」 これは今日の先生の言葉です。
今日はももの採血の日でした。 この所、毎日吐くこと、ちっちが多いこと、ひげがよく抜けること、腎臓の腫れが大きくなって来た事。 そして食べてる事を先生に報告しました。 いつもはN先生が採血をしてくれるのですが、今日はお休みでももの担当のK先生が採血をしてくれました。 体重を量ると食べているのにもかかわらず、0.01減って2.40キロ。 ECHOを撮りましょうということになりました。 ありがたいことに私はいつも先生の助手のように、ももの固定役をさせてもらえます。 なので治療全てを目の前で見ることが出来るのです。 嫌がるももを押さえつけるのは辛いけど・・・
先生がECHOを見ながら説明してくださいました。 両方の腎臓の中に大きな大きな腫瘍が確認されました。 胃の下から腸にかけて、お腹全体に広がっていました。 BUNは先週の金曜68.3→97.3 Ca10.3→12.6 BUNは異常に悪化していました。 最悪の状態です・・・ 「ご主人と良く話し合ってください」って・・・ 今までの点滴の意味は数値を安定させるためだったけど、これからは意味合いが変わるそうです。 点滴をしても数値は上がっていくそうです。 でも原因は解っているけど、ももの体力では治療することは不可能なんです。 「はっきり言って、治療する方法はありません」 点滴もその場だけ、ももが少し楽になるだけの物になってしまったそうです。 点滴を続けるか止めるか? 「今のももさんの状態は打ち上げられた花火です。 一度打ち上げられた花火は筒には戻れません。 ただ花火が登っていく時間を延ばすことは出来ます。それが点滴です。 でも、ももさんに精神的負担はかけたくないのですが、まだ点滴治療はももさんにとっていいのでは?」 ももには悪いけど、点滴を続けることを選びました。 今のももはとっても辛い状態だそうです。 そして間違いなく、これからもっと・・・ 吐く回数が増えて、食べられなくなっていく。 そんなももに何をしてあげることもできない。 何が起きても覚悟は出来てる私でしたが、やっぱり動揺しました。 もうできる事がない。 してあげらる事がない。 私はももにとって何なんだろうって・・・情けないですね〜 とってもとっても身体が辛い状態でも、ももは頑張って生きてくれてます。 先生に言われました「ももさんの病気で病院の記録更新です」って 「退院最短記録と、最生記録はももだって!すごいね〜」 ってつとめて明るくももに話し掛けた私の顔はきっと引きつっていたでしょうね。 今日で7ヶ月。先生にも統計的に見た生存記録の倍は頑張ってますって。 ミラクルももさんがどこまで頑張ってくれるか? 今まで辛い手術も入院も抗がん剤も点滴も、ずっと我慢して受けてくれたももです。 もう十分、嫌なことはやってくれたんだけど、点滴はもう少し我慢しようね。 もう少し、もう少しの間だけ、ままのわがまま聞いてね。 ごめんね、もも。
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