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2004/05/14(金)
感動した。
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今日はアテネオリンピックバレーボール最終予選の最大の山場である韓国戦が行なわれた。バレーだけでなく、サッカーなどでも韓国は日本にとって最大の宿敵であり、今まで何度悔しい思いをしてきたか。スポーツに関しては反韓感情むき出しでいつも見てしまう。とにかく日韓戦は盛り上がる。さて、話をバレーに戻すと日本、韓国共に無傷の4連勝同士で迎えた大一番で絶対に負けられない一戦だ。両国共にほぼ五輪の切符は手にしていて、この試合に勝てば確定となる。日本にとっては、バレーが正式種目となった東京オリンピックで初代王者となり金メダルを獲得して以来アトランタまでは常に出場していたが、近年はオリンピックでの成績は低迷していた。さらに前回のシドニーでは屈辱の予選敗退でオリンピックに出場していない。4年前、同じ東京体育館でクロアチア戦だった。最終的にはあとたった1点という所で出場を逃したのだ。そしてそんな低迷するバレー界を復活させるために柳本氏が監督に就任したのが昨年3月だった。日本はこの1年でほんとに強くなった。今日勝てば五輪の切符を手にできる。この4年間をすべて吹き飛ばせる。その相手が常に日本に立ち憚る宿敵韓国だ。なんという巡り合わせだろう。試合開始早々、日本は韓国に連続して得点を許してしまい、なんだか歯車がおかしい。柳本監督はすぐに動いた。孤高の天才ファインティングレオ佐々木みきを投入した。すると歯車が狂いかけてた日本は立て直して勢いを取り戻した。気が付けば圧倒的に試合を支配していて第1セットを奪った。続く第2セットも勢いは止まらず韓国を圧倒した。2-0で迎えた第3セット、こうなったらこのままストレート勝ちしてほしい。しかし韓国が相手だと、こんなに有利な展開でも気が抜けない。サッカーでもロスタイムにやられるような、嫌なイメージがある。実際、韓国は今大会でも強豪イタリア相手に0-2から3セット連取して逆転勝ちしている。しかしそんなイメージなんて今の柳本ジャパンには関係なかった。第3セットも日本は韓国を寄せ付けなかった。そしてついにマッチポイントを迎えた。最後はサービスエースで韓国の息の根を止めた。この瞬間コートの選手たち、会場の人々、そして日本中が歓喜しただろう。日本はついにアテネオリンピック出場を決めた。選手たちの目には涙が見える。いやぁ、ほんとに感動した。選手全員でアテネへの切符を掴んだのだ。試合後、選手全員にヒーローインタビューがあり、選手の素直な喜びの言葉を聞いて自分も目頭が熱くなった。ほんとによかった。だけど、今日で終わりではない。今から始まるのだ。本番ではさらなる感動、そしてメダルを期待している。大会はまだ終わっていないけど、勝手にMVPを決めさせてもらうと竹下佳恵にMVPをあげたい。栗原、佐々木、大友のようなアタックに目が行きがちだと思うけど、それも正確で計算されたトスをあげる世界最小セッター竹下佳恵がいたからだ。みんな180センチ以上な中で158センチという身長でプレーしていて、ほんとに輝いていた。素晴らしい選手だと思う。ほんとかっこいい。残りも全勝してアテネへ行ってほしい。頑張れニッポン!
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