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2006/09/26(火)
メモ
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体調不良 早退
<安倍内閣>論功行賞と個人的信頼関係重視の布陣
自民党の安倍晋三総裁(52)は26日午後、衆参両院本会議の首相指名選挙で第90代、57人目の首相に選出された。戦後生まれの首相は初めてで、52歳での就任も戦後最年少。安倍首相はただちに組閣人事を行い、皇居での認証式を経て安倍内閣が同夜、発足した。官房長官には塩崎恭久前副外相(55)を起用したほか、総裁選で2位だった麻生太郎外相(66)を再任した。財政再建に取り組む財務相は森派の尾身幸次元科学技術担当相(73)をあて、経済財政担当に民間から大田弘子政策研究大学院大学教授(52)を起用した。総じて総裁選の論功行賞と個人的信頼関係を重視した布陣。首相補佐官5人を起用し政策を分担させるなど、官邸の機能強化も打ち出した。 ◆論功行賞 組閣は総裁選の安倍陣営幹部の重用が目立った。中堅若手議員の取りまとめを仕切った菅義偉前副総務相は総務相に抜てき。支援議員連盟の山本有二会長(54)も金融、再チャレンジ担当相としてそろって入閣した。総合選対本部長を務めた柳沢伯夫元金融担当相(71)は厚生労働相に起用。尾身財務相も森派でベテラン議員の束ね役だった。また、参院自民党からは溝手顕正氏(64)と若林正俊氏(72)の入閣を受け入れた。青木幹雄参院議員会長が要望した通りの人選で、対立を避けた。派閥別では森派と丹羽・古賀派が3人ずつで最多。谷垣禎一前財務相が率いる谷垣派と、二階派からの入閣は見送られた。 ◆独自色 官房長官の塩崎氏は日銀出身で、財政・金融政策に明るい。首相補佐官に起用された根本匠氏らとともに政策グループ「NAISの会」を作り、気心が知れている。安倍首相が不得手とされる経済分野でブレーン役となる。拉致問題も兼務させ、文字通りの「女房役」に位置づけた。民間・大田氏は経済政策の専門家。竹中平蔵前総務相に近く、経済財政諮問会議の裏方を務めた経験を持つ。小泉改革の継承を意識したとみられる。 ◆官邸に側近 官邸主導による「政治のリーダーシップ」確立を特に重視した。小池百合子前環境相(国家安全保障問題)、中山恭子元内閣官房参与(拉致問題)ら5人を首相補佐官に起用した。官房副長官となった下村博文氏は官邸機能強化の参謀役。旧自治省出身の二橋正弘前官房副長官(64)に代え、旧大蔵官僚で安倍氏と親しい的場順三・元大和総研理事長(72)を官房副長官に起用。官邸に政策チームを結成した。【鬼木浩文】 (毎日新聞) - 9月26日23時30分更新
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