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2004/06/08(火)
もともとはレヴューページだったので。
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観たものの感想を書こうと思って借りた日記が 何故か現在ニコルさん日記に。。。おかしいなぁ。
というわけで。今日はレヴュー日記です。 ニコルさん萌えはしてますが、今日はこの間見た映画の感想です。 ニコルさんを期待されていた方、ごめんなさい。
--------------シンドラーのリスト--------------------
戦争物が好きな割りに、観ていなかったこの映画。 丁度衛星で放送されると言う事で、見ること決定。 なんというか。 白黒の世界だからこそ表現される残虐さ、冷酷さで背筋が凍りました。 目の前で、隣で、背後で次々と虐殺されていくユダヤ人。 自分の気分次第で殺人(当時は人を殺していると言う感覚もないのだろうね)を行っていくナチ党員。 ユダヤ人を低賃金で働かせて上手い汁を吸う者達。 全てが欲望で渦巻いていた醜い時代がそこにあったような気がします。
主人公のオスカー・シンドラーもその上手い汁を吸うものでした。 ユダヤ人を働かせて、商品を売って、資財を稼ぐ資産家。 最初は彼もユダヤ人を都合の良い労働者としてしか見ていなかったのだが、 次第にドイツ軍のあまりの行動や、行き過ぎた殺人を目の当たりにしてそれを嫌悪し始める。。。 そして自分が労働者としてユダヤ人を雇うと言うことは、ユダヤ人の命を救うことだ、 と気付いたオスカーは、多くのユダヤ人労働者リストを作り、その命を救うわけです。 まぁ、それが『シンドラーの(命の)リスト』なわけですが・・・。
とりあえず、インターミッションまでの1時間半は身動きとれず、 画面に取り憑かれたように観てました。 虐殺のシーンの連続だったんですよ〜。 ナチの党員に見つからないように隠れるユダヤ人。 多分自分もそれを観ながら体をじっとさせてたんでしょうね。 ・・・・・・肩こりが再発しました。
凄く凄く観るに耐えない情景なのに、こういう歴史を忘れてはいけないわ、とついつい観てしまいました。 ・・・・・・その最中に電話をくれた方、出られなくてごめんなさい。 (ここで謝ってもしょうがないですが)
後半は後半で多くの資財を持っていたオスカーが、 その資財を全て投げ打ってユダヤ人を助けるシーンに感動しつつ、 最後の 『私は1100人しか助けることが出来なかった。 この車を売ればあと10人は助けられたかもしれない、 党員証は金で出来ているから・・・あと2人は助けられたかもしれない』 の台詞に涙が一気に出てきました。 もう、あなたには何もないのに!! それでも誰かを助けようとするオスカーに駆け寄る、オスカーに助けられたユダヤ人。
マジ泣きしました。涙が止まんなかったです。
最後に今まで白黒で表現されていた画面が総天然色に変わり、時代は現代に移行します。 そこで一つのお墓が写されるわけなのですが、彫られてあるのは『オスカー・シンドラー』の文字。 そして助けられたユダヤ人が彼のお墓参りをするのですが、 その参列者の数は数え切れず、列は墓地の入口より向こうまで続いてました。
物語はそこで終わるんですが、スタッフロールを観ながら鳥肌を立て、泣いてました。 何のために?・・・亡くなったユダヤの人のため? オスカーの生き様に感動して?? 分からないです。
もう、凄すぎてどう表現していいか分かりませんが、 とにかく、この映画は観て損は絶対にないです。ただ、一度観たらもう見る気はないです。 観てて辛くなるんですもん。。。本当に。
白黒の世界だから表現できるもの、天然色だから表現できるものそのよさにも気付かされました。
見てない方がいらっしゃったら是非観てやって下さい。 ただし、食事は終えられてから観ることをオススメします。
↓内容が内容なので、少し明るい絵でも。 またクリスマスの頃と同じ事をやろうかと思ってまス。
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