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2005/05/05(木)
妄想の末の短編小説。
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最近そーゆーものがぜんぜんとまりません。 友人にすら『バーカ』と言われます。 言われているのに関わらず、止まる様子が全く持って見られません。どうしようね?
…どうしようね、というか、自分で何とかしなきゃいかんですな。
妄想の末の短編…その1 ≪ファイアーエムブレム蒼炎の軌跡≫モゥディ×イレース 晴れ渡った空の下、緑の広がる高原でイレースは何かを探していた。 自分の影が邪魔しないよう調整しながら、かがんで何かを探す。 クローバーの茂る地面に手を当てながらイレースはじっと目を凝らす。 そしてやっと、探し物を見つけると、その顔にはふわりと笑顔が降り、彼女の顔を輝かした。 その探し物を手でそっと摘み上げるとイレースは立ちあがり、180度その向きを変え、 高原の隅にじっとしているモゥディのところへと駆け寄った。 「モゥディさん!」 「どうシた?」 普段とは違って明るい声がモゥディの耳に届き、うつらうつらとしていたモゥディを眠気からさらう。 イレースは「はい」という声と共にスッと手にしていたものを差し出した。 それは滅多に目にすることが出来ない…4つ葉のクローバー。 モゥディはそれがどういう意味を持つのか分からず、そっと手を出し、自分に一番近い葉を一枚ちぎった。 「あ…」 「?」 大きな手の中に残った小さな葉と、今にも泣きそうなイレースの顔を見て、モゥディは困惑した。 ただ一枚葉をちぎっただけなのに、どうしてベオクは寂しそうな顔をするのか。
イレースは座り込みしくしくと泣き始める。 「どうシた、モゥディ、何かしタのか?」 急に泣き始めたイレースをなだめようと、モゥディは必死にイレースがしようとしていた意味を探し出す。 しかし、ラグズであるモゥディにはベオクであるイレースの行動がどうにも分からない。 「イレース、モゥディ、何をしたノか、分からナイ。泣いてイルのなラ、そのイミを教えて欲シイ」 イレースは顔を覆っていた両手を離し、モゥディの耳にやっと届くくらい小さな声でその理由を語った。 「四葉のクローバーには…人を幸せにしてくれる…そういう伝説があるの…。モゥディさんに…どうしてもあげたくて…」 ベオクに言葉で傷つけられたモゥディに幸せになって欲しかった、だから四葉を見つけてモゥディにあげたかったのだ。 「…」 イレースの涙を見て、モゥディは色々と考えた。 どうしたら、イレースが笑ってくれるのか。 どうしたら、この3つ葉になってしまったクローバーに再び意味を持たせることが出来るのか。
モゥディはイレースの隣にどかりと腰を下ろした。 背中に触れた暖かい背中を感じて、イレースは驚いてモゥディを見た。 「そノ3つ葉はお前が持ってイろ。モゥディはずっとお前のそばにいる。モゥディ、この葉っぱは無くさない。 一緒にいたら、4つ葉になる」
少しだけ顔を赤く染めて言うモゥディにイレースは微笑み、その背中に頭を寄せた。 暖かい日差しが二人を照らしていた。
はい。バカです。こんなのがずーっと続いてます。モゥディ×イレース万歳。
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